2019年09月14日

ぶらり東急世田谷線の旅(1)

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東急世田谷線・・・という路線をご存知でしょうか?
東京都世田谷区の三軒茶屋駅と同区内の下高井戸駅の間、
5.0qの区間を結ぶ東急電鉄(東京急行電鉄)の軌道線です。

「軌道」とは広義には鉄道車両が走る線路(レール)を指す言葉ですが、
「軌道線」と言った場合は、一般の車や人が往来する公衆道路に
レールが敷設される路線を指す狭義の言葉になり、
専用の線路敷のみで運行される鉄道路線とは区別されるものになります。
一般的には「路面電車」と呼ばれることが多いこのタイプですが
法律的にも「軌道法」という別個の法律が適用されるものなんですね。

東京都心から川崎市・横浜市を中心とした神奈川県東部地域にかけて
古くから一大路線網を有する大手私鉄・東急電鉄が運営する
唯一の軌道線がこの「世田谷線」なんですが、
世田谷区東部の地元住民の足としてはもちろん、
東京では都電荒川線(早稲田〜三ノ輪橋)とともに今なお残る路面電車として
多くの人に愛されているこの路線・・・
私・松風自身は日頃利用する路線ではないのですが、
先日ふとこの路線に久々に乗りたくなり、ぶらっと路線探訪をしてきました。
今回はその時のことを振り返ってみたいと思います。

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(↑)まず降り立ったのは東急田園都市線の三軒茶屋駅。
  ここで同じ東急の世田谷線に乗り換えます。
  田園都市線の地下ホームから改札を出て長いスロープの地下道を延々進むと・・・

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(↑)三軒茶屋のランドマークビル「キャロットタワー」に直結する
  世田谷線の三軒茶屋駅に辿り着きました。世田谷線の三軒茶屋駅は
  「煉瓦造りの高層ビルの中でヨーロッパ風の駅舎にレトロな路面電車が走る駅」
  ということで、関東の駅百選に選ばれています。

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(↑)田園都市線も世田谷線も同じ東急の路線・・・なんですが、両路線は運賃別立て。
  世田谷線内の運賃は全区間均一制で、路線距離5.0q、全10駅どこまで乗っても
  「おとな150円 こども80円(ICカード利用時はおとな144円 こども72円)」です。
  一日全線全駅で乗り降りできる「世田谷線散策きっぷ」(おとな330円)という
  一日乗車券もあり、この日の私ももちろんこちらを購入しました。

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(↑)世田谷線沿線はレトロな街並みや寺社仏閣を始め名所旧跡がたくさんあり、
  ちょっとした歴史散歩ができる路線としても知られ、
  TVの散策番組などでもよく取り上げられていますので
  地元住民や鉄道マニアならずとも割とよく知られています。

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(↑)三軒茶屋駅のホームは頭端式2面1線のホーム。  
  1線の線路の両側に乗車ホーム・降車ホームがそれぞれ設置されていますが、
  降車ホーム側には改札がなく、通り抜けの一般通路としても利用されています。
  
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(↑)電車が入ってきました。
  今の世田谷線の車両は全列車がこの300系。
  2両編成(2車体3台車の連接車)で全10編成で運行されていますが
  車体色は編成ごとに異なり、来る電車ごとに色が違うのでなかなか楽しいです。

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(↑)車体色はこの10種類。
  正確には現在は「世田谷線50周年記念企画」の一環として
  301F編成はグリーンとクリームの玉電塗装(旧玉川線の塗色を再現したもの)、
  308F編成は「幸福の招き猫電車」塗装(沿線の豪徳寺の招き猫に由来するデザイン)に
  変更されています。

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(↑)土曜日の昼下がりの世田谷線・・・大勢の人が降り、大勢の人が乗ります。
  軌道線とはいえ、一日の乗降者数が11万人を超えるドル箱路線でもあるんですね。

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(↑)ちなみに「三軒茶屋」の地名は、江戸時代、大山道と登戸道の分岐点だった
  この地に三軒の茶屋があったことに由来すると言われています。
  今も国道246号線と世田谷通りの分岐点で、田園都市線で渋谷から2駅のこのエリアは
  「住みたい町」ランキングの上位に名を連ねる人気の街なんだとか。
 
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(↑)ドアが閉まり三軒茶屋を出発・・・と思ったら、あっという間に最初の途中駅、
  西太子堂に到着。三軒茶屋と西太子堂の駅間距離はわずか0.3km(300m)。
  三軒茶屋の再開発で、三軒茶屋駅が西太子堂駅寄りに移転したこともあって
  世田谷線内でも駅間距離が最も短い区間ですが、
  いかにも軌道線らしい駅と駅の近さです。

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(↑)車内の雰囲気も電車の車内と言うよりはバスの車内に近いものがあるでしょうか?
  にしても、通勤利用の少ない土曜日でも結構混むんですね。

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(↑)若林に到着。ここでちょっと途中下車してみます。
  この駅の手前、三軒茶屋寄り30mほどの所に
  この世田谷線を象徴するスポットがあるのでそこに行ってみることにしました。

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(↑)そのスポットとは・・・ここ「若林踏切」です。
  世田谷線と交通量の多い環状七号線(環七通り)との交差地点の踏切なんですが、
  この踏切、なんと警報機も遮断機もない「第4種踏切」なんですね。

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(↑)というのも、ここは信号機によって交通が制御されている特殊な踏切なんです。
  道路交通側に一旦停止の義務はなく、電車も環七通りの交通に優先されないため
  信号によっては電車の方が一時停止をする仕様になっていることで
  「信号待ちをする電車」が見られる踏切として知られています。

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(↑)環七側の信号が赤の時は車の往来が停まり、その間に電車が通過していくこともあれば・・・

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(↑)環七側の信号が青の時に電車が踏切に差し掛かると、逆に電車が信号待ちをすることも・・・
  ここでは毎日こんな光景が繰り返されているんです。

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(↑)この踏切も、かつては踏切警報機とワイヤーを使った昇開式遮断機が設置された
  電車優先の普通の踏切だったそうですが、環七通りの交通量の爆発的な増加に伴い
  踏切近辺の渋滞悪化が顕著になったため、1966年(昭和41年)に
  警報機と遮断機が撤去され、信号機が設置されて現在の姿になったんだとか。
  一般の車や人が往来する道路にレールが敷設される「軌道線」に分類される世田谷線
  ・・・なんですが、実のところこの世田谷線はほぼ全線が「専用軌道」区間で
  道路上を走行する区間(併用軌道)は無く、この若林踏切が唯一の公衆道路共用部分と
  なっています。

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(↑)さて、若林の駅に戻って再び世田谷線の電車に乗ります。
  今度はグリーン塗装の電車に揺られ、一駅先の松陰神社前で降ります。
  この駅はその名の通り、「松陰神社」の門前町の駅。
  徒歩5分ほどの所に松陰神社があります。

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(↑)駅前の踏切を渡ります。
  余談ながら世田谷線のゲージ(軌間・レールとレールの間隔)は1372o。
  スコットランドの馬車鉄道のゲージ(4フィート6インチ)を採用した
  かつての「東京馬車鉄道」(後の「東京都電」へと発展)の流れを汲むこのゲージは
  都電荒川線や京王電鉄(井の頭線を除く)、函館市電などで今も見ることができます。

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(↑)松陰神社前の駅から松陰神社までの間は
  昔ながらのお店が並ぶアットホームな商店街を通り抜けます。
  ゆったりとした時間が流れどこか懐かしい感じもする・・・そんな街でしょうか。

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(↑)今さらですが、「松陰神社」は
  長州・萩の「松下村塾」にて高杉晋作、木戸孝允、伊藤博文といった
  明治維新の立役者たちを育てた幕末の思想家・吉田松陰を祀る神社。
  商店街の一角には「松陰本舗 松下村塾學び館」という
  吉田松陰や松下村塾の塾生・門下生などについて学ぶことのできる
  入館無料の資料館まであります。

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(↑)松陰神社までやって来ました。吉田松陰を祀る松陰神社は、
  その故郷にして松下村塾のあった山口県萩市にもありますが
  こちらの松陰神社は、かつての長州藩主の別邸の跡地で
  ここに改葬された吉田松陰の墓の側に創建されたものなんだとか。
  
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(↑)鳥居をくぐり拝殿に向かう松陰神社の参道を進みます。
  それほど大きくはない神社ですが、境内には凛とした厳かな雰囲気が漂っていました。

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(↑)幕末の激動の時代に、類まれなる先見の明と不屈の精神をもって
  その先の明治という新時代を切り開く多くの逸材を育んだ吉田松陰。
  安政の大獄にて刑死し、自らはその近代日本の姿を見ることはできなかったものの
  維新を成し遂げた門下生たちによってその思想は受け継がれ
  その師の御霊は神としてここに祀られた・・・というわけなんですね。

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(↑)そんな松陰先生の志にあやかるべく、私も清らかな心で参拝させていただきました。
  晩夏の土曜の昼下がりの境内は静寂に包まれセミの声だけが響き渡っていましたが、
  拝殿で手を合わせる人は絶え間なくやってきていました。

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(↑)拝殿の隣には、なんと「松下村塾」の看板が。
  萩市の松陰神社の境内には幕末当時の松下村塾の塾舎の建物が現存していますが、
  実はここにも松下村塾を模した建物があったんですね。

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(↑)模築とはいえ、往時の雰囲気は十分に伝わってきます。
  建物は木造瓦葺き平屋建ての小舎で八畳と十畳半の部分からなっていますが
  十畳半の部分は塾生が増えて手狭になったため、後から増築したものなんだとか。
  1857年(安政4年)から1858年(安政5年)までの2年程の間、
  吉田松陰はこの部屋で塾生たちに教育を施しました。

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(↑)こちらが最初からあった八畳の部屋。

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(↑)こちらが増設された十畳半の部屋。見た目は質素な日本家屋の部屋ですが、
  この部屋から後の近代日本を築き上げた錚々たる人物たちが輩出されたのかと思うと
  何とも感慨深いものがあります。

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(↑)「万巻(まんがん)の書を読むに非(あら)ざるよりは
   寧(いずく)んぞ千秋(せんしゅう)の人と為るを得ん。 
   一己(いっこ)の労を軽んずるに非ざるよりは、 
   寧んぞ兆民(ちょうみん)の安きを致すを得ん。」
 ( 多くの書物を読もうともしない者が、どうして立派な人物になり得るだろうか。
  自分の労苦を軽んじ厭う者に、どうして世の人々の安寧をもたらすことなど出来ようか。)


私も松下村塾の教えを肝に銘じたところで、再び世田谷線に乗って先に進みますが・・・
長くなりましたので、このお話は次回に続きます。

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posted by 松風あおば at 17:33 | 日記

2019年08月30日

夏コミティア(COMITIA129) in 青海展示棟

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今年も夏コミが無事終わり、いよいよ夏も終わり。
夜には虫の声も聞こえ始め、季節は初秋へと向かいつつありますが
一次創作で同人活動をしている者にとってはもう一つ、夏を締めくくる大事な同人イベントがあります。
一次創作オンリーイベント(自主制作漫画誌展示即売会)のコミティアです。
今年も夏コミティア(COMITIA129)が夏コミの2週間後の8月25日(日)に開催されていました。

季節に1回、年4回開催される東京のコミティアのうち
時期的な都合でどうしてもコミケと連続してしまう夏のコミティア・・・
うち(虹の卵)としては(夏コミ落選時以外は)サークル参加はしないというスタンスで
今年も悠々と一般参加を楽しんできたんですが、
今年の夏コミティアは昨年までの夏コミティアとは少しばかり違うものだったんですね。

何が違っていたか?と言えば・・・ズバリ「会場」。
オリンピック準備のため、東京ビッグサイトが限定的な使用を余儀なくされているというのは
今回の夏コミ4日間開催という話でも触れましたが、その余波はコミティアにも及んでいて
今回の夏コミティアもいつものビッグサイトの東・西ホールではなく
少し離れた場所に仮設された「青海展示棟」での開催だったんですね。

すでに前回の5月コミティアもこの青海展示棟での開催だったそうですが
5月コミティアには参加せず、また夏コミ期間中の企業ブース(青海展示棟)にも足を運ばなかった
私・松風にとっては、今回がその青海展示棟初体験・・・
ということで、いつも以上にワクワクした気持ちで会場へと向かったんですが
はてさて、その初めて参加した「青海コミティア」はどんなコミティアだったか?
当日の会場の様子を振り返ってみたいと思います。

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(↑)今回の会場は「青海展示棟」。
  場所はこれまでのコミケやコミティアの会場として慣れ親しんだ
  ビッグサイト・東西ホールからは1.5kmほど離れたところにあります。
  おなじみりんかい線に乗りますが、いつもの国際展示場駅までは乗らず、
  一つ前の東京テレポート駅で降ります。 
 
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(↑)東京テレポート駅の改札を出て左手、出口Aのエスカレーターで
  外に出てみると・・・

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(↑)そこは、いきなりのコミティア会場・入場口!?
  なんと、東京テレポート駅を出て左手すぐの所が青海展示棟の入口でした。

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(↑)正面のビーナスフォート側にはゆりかもめの青海駅。
  また手前の歩道橋を渡った先には同じくゆりかもめのお台場海浜公園駅があります。
  交通の利便性においてはこの上ない立地というべきでしょうか。。

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(↑)ビーナスフォート側から青海展示棟を見てみると
  芝生や植え込みの木々・花々に囲まれた何やら不思議な建物にも見えてきます。

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(↑)建物の正式名称は
  「東京ビッグサイト 青海展示棟(Tokyo Big Sight AOMI Exihibition Hall)」
  離れていてもあくまでも「東京ビッグサイトの一ホール」という位置づけなんですね。

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(↑)今回の『ティアズマガジン』を購入。早速会場に入ってみます。

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(↑)ここの会場ホールはほぼ正方形のホール2つ(Aホール・Bホール)が並ぶ単純構造。
  わかりやすいと言えばわかりやすいですが・・・
 
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(↑)会場内に入って見回してみると、やっぱり「仮設」の安普請感はありますね(苦笑)。
  ざっくり言えば「巨大なプレハブ建物」・・・というところでしょうか。
  5月コミティアやコミケでの噂を聞いたところでは
  トイレが少ない、空調の効きが悪い、携帯電波が弱い・・・などなど
  あまりいい評判が上がってませんでしたが、私個人の感想としては
  この日の居心地はそんなに悪くはなかったように思います。
  
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(↑)AホールとBホールの挟間です。それぞれのホールの大きさを考えると
  あえて2ホールに分けずに、一つの巨大ホールに仕上げてもよかったように思うのですが
  そのへんは技術的な制約などもあるのかもしれませんね。

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(↑)商業各社各誌のブースが一堂に会する「出張編集部コーナー」は今回も賑わっていました。

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(↑)見本誌コーナーにチラシ置き場も健在です。
  今回は見本誌コーナーで本を読みふけってしまい、買い物自体はあまりできませんでした(汗)。

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(↑)コミティアグルメ(?)も今や目が離せません。
  もはやコミティア名物と言ってもいい(?)「オムそば」屋さんに
  話題のローストビーフ丼、タピオカドリンクなどの「うまいもん屋台」もかなり繁盛していたようです。
  
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(↑)企業出展ブースも、今や印刷会社から同人誌委託書店・ダウンロードサイトなどの他、
  文化庁のメディア芸術祭、地域の漫画イベント、はちみつ屋さんまで出展しています。
  クリップスタジオによるデジタル漫画セミナー(実演講座)も今やおなじみですが
  私もここにはかなりお世話になっています(笑)。

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(↑)私自身は会場内で見かけることはありませんでしたが、
  今回はNHKによる映像撮影取材も入っていたようです。このコミティアの様子は
  2019年12月〜2020年1月頃に「東京ミラクル」という番組にて放映されるとのことですが
  どんな内容の番組でコミティアがどんな風に紹介されるのか? 今からちょっと楽しみですね。


というわけで、
今年も夏コミティア一般参加を満喫した私でしたが、
「青海展示棟」という新たな会場でのコミティアは
いつものビッグサイト東西ホールで開催されるコミティアと基本的に同じでありながら
どこか新鮮味があって楽しかったです。
良くも悪くも「仮設」ということで、オリンピック終了後には消滅してしまうこの青海会場。
何年後かには思い出の中でのみ語られる「幻の会場」となってしまうかと思うと
何か貴重な体験をしているような気(?)もしてしまう、そんな今回のコミティアでもありました。
  
コミケ・コミティアの他、同人イベントの主催・準備会サイドのスタッフのみなさんにとっては
会場確保から当日の細かい運営に至るまで、
オリンピックに振り回される日々がまだあと1年ほど続くことかと思いますが
私のようなサークル参加者・一般参加者としてはその恩恵に感謝しつつ、
この先もそれぞれのイベントを楽しみたいところです。


季節は間もなく秋・・・そしてその先の冬に向けて、私の方も次の本の原稿また頑張りたいと思います。
posted by 松風あおば at 00:14 | 日記

2019年08月21日

2019年夏コミ(コミックマーケット96) お疲れさまでした〜。

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すでに終了して10日ほど経っていますが
史上初の4日間開催となった今回のコミケ・・・なんとか無事終了しましたね。
暑い中参加されたみなさん、今回もお疲れさまでした。

当サークル「虹の卵」も
3日目(11日(日))の創作少年ジャンルにてサークル参加してまいりましたが
今回もサークル席には多くのみなさんにお越しいただき、
酷暑の中ながら本当に楽しい一日を過ごすことができました。
うちとしては表紙・本文ともデジタル作成となった新刊を携えて初めて迎える
記念すべきコミケ(?)・・・でもあったんですが
そんなうちの作品の方も概ねご好評いただき、売り上げも上々で
今回もみなさまには本当に感謝感謝の次第です。

ビッグサイトの西ホールと新設ほやほやの南ホール、
そして少し離れた青海の仮設展示場での4日間開催、
参加者は日によって色の違うリストバンドの参加証を手に巻いて入場・・・と
これまでにないスタイル尽くしで開催された今回のコミケ。
書店での前売りを含めカタログが入手困難になっていたとか、
入場制限の解除や待機列の誘導でのミスがあったとかなかったとか、
イレギュラーな要素が多い中で運営上の混乱も所々であったようで
準備会側もしきりに謝っていましたが、
来場者数は1日目:16万人、2日目:17万人、3日目:20万人、4日目:20万人の
4日間合計73万人と、日数が多かった分やはり過去最高を記録したようですね。
この暑い中、設営日も含め5日間にわたって奔走してくれたスタッフのみなさんには
ただただ頭が下がる思いです。

オリンピックは1年後とはいえ、
そろそろオリンピックに振り回されないコミケが恋しい(泣)・・・というのは
たぶん私たちサークルや一般参加者以上に
準備会の執行部やスタッフのみなさんの切実な想いじゃないかと思いますが、
少なくともあと1年は続くであろうこのスタイルのコミケ・・・
次回以降も大きなトラブルなど無いまま、無事乗り越えられるよう
一参加サークルとしても祈らずにはいられないところです。
とにもかくにも今回の夏コミは、いつもと少し違っていた分も含めて、
いつも以上にみなさん本当にお疲れさまでした。


そんな今回のコミケ・・・
アフターレポートとして今回も写真で振り返って、といきたいところ
だったんですが・・・大変申し訳ありません(汗)。
実はコミケ当日(サークル参加した3日目と一般参加した4日目)の写真をおさめた
私のデジタルカメラのメモリーカードのデータが
その後のちょっとしたアクシデントで吹っ飛んでしまいまして
今回は当日の様子を画像でお見せすることが出来なくなってしまいました(泣)。
(冒頭の写真は、唯一残っていた別の予備カメラで撮影したものです。)
小さな媒体で多くのデータをやり取りできる便利な時代ではありますが
こういうリスクも孕んでいるというのを身を持って体験しましたね。
これが漫画原稿のデータとかじゃなくてよかった・・・というところでもあるんですが
この経験は今後のデジタルツール利用でのリスクヘッジを考える上の
教訓にしたいところでもあります。

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(↑)というわけで、写真はついさっき撮ったものなんですが
  今回のコミケカタログと、付属の入場証(4日分のリストバンド)です。

なお、気付いている人がどれだけいるかはわかりませんが
今回の冊子版のコミケカタログは、これまでの共信印刷鰍ナはなく
大陽出版鰍ェ印刷してたんですね。
これが今回だけの措置なのか、今後もそうなるのかは全く不明ですが、
長く参加している者にとっては、「コミケカタログといえば共信印刷」という
イメージが強かったのでちょっと意外でした。
でも大陽さんは、当サークル(虹の卵)の本の印刷で
いつもお世話になっている印刷会社ですので
私としては正直ちょっと胸アツでもあります(笑)。

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(↑)今回のコミケドリンクは、珈琲貴族氏パッケージデザインのスポーツドリンク。
  キャッチコピーは「青く白い聖地へようこそ」。
  今回のコミケ会場が「青くて白かったか?」どうかはともかく
  夏空をバックにした爽やかなビッグサイト(?)が印象的です。
  今回は会場で飲まないで持ち帰り、冷蔵庫にしまっておいてなにげに正解でした(笑)。


それと(写真は無いものの)今回のコミケで特筆しておくべきはやはり
今回から会場として使用し始めた、出来立てほやほやの「南ホール」でしょうか。
うちは従来の西ホール配置だったんですが、知り合いのサークルさんへの挨拶回りの際
この新ホールに足を踏み入れてビックリ !?
出来たばかりなので新しくて綺麗だった・・・というのは言うまでもないんですが
なにより空調が効いていて、西ホールとは比較にならないほど
涼しくて快適な環境だったんですね。
広いオープンスペースでの空調の効きを維持する技術が
この四半世紀の間で格段に向上した証し・・・と言えるものなのかはわかりませんが
サークルブースの広さといい、南に配置されたサークルさんが羨ましい限りでした。

過去40年にわたるコミケ史を振り返ると、会場の変遷もいろいろありましたが
有明のビッグサイトコミケが始まって20数年・・・この南ホールの登場は
やはり一つの「転機」として語られていくことになりそうですね。
その快適ぶりに、この先の夏コミではうちも南に配置されたい・・・と
つい思ってしまいますが、
ここ数年にわたりオリンピックに振り回された代償として(?)、
今後は従来の東西ホールも改修工事などを経て
南ホールのような快適な環境に整備しなおしてほしいものです。
そうなった暁には・・・かつて発生した「コミケ雲」のエピソードなども
遠い伝説の闇の中に消えていきそうですが(笑)。


さて夏コミが終われば、間もなく夏も終わり、秋がやってきます。
デジタルでの漫画制作もまだ不慣れな私ですが、さらにいろいろ覚えつつ
冬に向けてまた作品作りに精を出したいと思います。
posted by 松風あおば at 23:14 | 日記

2019年08月10日

コミックマーケット96参加します。

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日本各地は連日の猛暑。
令和元年の夏もお盆の時期に差し掛かっていますが、
この酷暑の中、今年も夏のコミックマーケットが昨日(8月9日)から開催されています。

今回の夏コミは来年のオリンピックの影響で
2会場(ビッグサイト西ホール・南ホール+青海展示場)での4日間開催となり、
さらに一般参加も有料化し、リストバンド型の参加証を新たに導入するなど
これまでとはかなり違う形での開催となっているのは
みなさんもすでにご存じかと思いますが、
その影響からか、アニメショップや同人書店などでの前売りカタログが
今年はあっという間に品薄になるなど、思わぬ現象も起こっていたようですね。

とはいえ昨日の1日目は、
昨年の1日目と同じ16万人の来場者があったそうで
特に大きな混乱やトラブルなどの話も聞こえてこないので
ひとまずなにより・・・というところでしょうか。
このところのイレギュラーな形での開催には、
準備会スタッフのみなさんの苦労も察するに余りありますが、
今回も4日間、大きなトラブルなどない楽しい夏コミでありますよう、
一参加サークルとしても心より祈るばかりです。


さて、そんな今回の夏コミ
当サークル「虹の卵」は3日目(8月11日(日))「創作少年」ジャンルにて
サークル参加の予定です。
今回の「虹の卵」のスペースは

 西4ホール K−11b

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今回の新刊は、おなじみの鉄オタ女子高生のお話『てつもえ』。
総集編W巻に続く『てつもえP』(300円)です。

てつもえP表紙.png

前回の5月の関西コミティアでの新刊
『てつもえ〜ミニ番外編 FUJISAN〜』 (100円)も頒布予定ですので、
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらも合わせてお求めください。

てつもえ 富士山 表紙.jpg

前にもお知らせしましたが、今年から当サークルの作品は
表紙・本文ともデジタル作成となっております。
若干これまでの作品(アナログ作成)とは見栄えが違う部分があるかと思いますが
何卒ご了承ください。

今回もサークル席にてみなさまのお越しを心よりお待ちしております。
暑い中体調管理にはくれぐれもお気をつけて、今回のコミケも存分にお楽しみください。




さて、ここからは近況報告・・・といっても
このところは毎日「暑い暑い」と言ってるだけでこれといって面白いことがないんですよね。
というか、この暑い中、
ここ数日私の部屋のエアコンが壊れたのかかなり調子が悪く
しかも電気屋さんはお盆休みに入っていて当分呼べないという最悪の状況でして(汗)、
やむなく夜は別の部屋で寝ていたりします。

私の子どもの頃は、夏の夜は別にエアコンなどつけなくても
網戸にして風通しさえ良くしていれば結構快適に過ごせたものでしたが
温暖化が進み家の中でも熱中症になりかねない今の時代は
もちろんそんなこと言っていられません。
年々厳しくなってきているように思える(?)酷暑との闘いですが、
今年もまだもうちょっと続きそうですね。


一方夏の暑い時期だけの楽しみもあります。
私はスイカが好きで毎年今頃はカットスイカではもの足らず、
大きいスイカを丸々1個買いをしたりするんですが、
今年はスイカのみならず、近所のスーパーで子どものように
いろんなアイスを買って楽しんでいたりもします。
先日ZOZOマリンスタジアム(千葉マリンスタジアム)にロッテファンの友人と野球を観に行った際に
球場で配っていたロッテの「COOLISH! (クーリッシュ)」がなかなか気に入ったので
一時期はこればかり買っていたんですが、その後は九州の練乳カキ氷「白くま」にハマったりもして、
結局のところ、ここ1か月余りの間にいろいろなアイスに舌鼓を打っていました。

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(↑)ロッテの「COOLISH! (クーリッシュ)」(左)と丸永製菓「白くま」(右)

アイスとひと言で言っても地域性があったり、いろんなタイプのものがあったりするんですね。
このトシになってそんなことを改めて実感している今年の夏です。

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(↑)こちらは栃木名物レモン牛乳のアイス「レモン牛乳アイス」。
  なかなか素朴な風味が良かったんですが、フタの表記が…
  「栃木レモン10%使用」とありながら「無果汁」とはこれ如何に!?
posted by 松風あおば at 18:35 | 告知

2019年07月31日

京アニ放火事件

長かった梅雨曇りの空がやっと晴れて、関東もようやく梅雨明けとなりましたが、
梅雨明けと同時に、各地とも一気に猛暑に見舞われていますね。
連日のうだるような暑さに、頭がぼーっとして何もする気が起きなくなるというか、
日常生活のモチベーションを保つのも苦労していますが、
この酷暑の折、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?


コミケ前の準備などもあって
この日記もこのところまたサボり気味になっていまして(汗)
今日で7月も終わりということで、このへんでそろそろ近況ネタでも
更新しなければというところ・・・なんですが、
実は自分自身、ここ最近は例年のこの時期に比べると
精神的に不安定というか、空虚と言うか、ふさぎ込みたくなるというか
そんな時間が多かったんで、このところ楽しい話もあまりないんですよね。
と言うのも、長く続いた梅雨空に気が滅入っていたから
とかそういうのではなく、
みなさんもすでにTVのニュース等でご存知の
今月18日に発生した「京都アニメーションの放火事件」が
あまりにもショックだったというのが原因だったりします。

漫画やアニメを(観たり描いたりすることを)趣味としている人なら
すでに説明するまでもないと思いますが、
クオリティの高いアニメ作品で知られ、日本のアニメブランドとして
海外からも高い評価を受けてきたアニメ制作会社「京都アニメーション」。
私自身もここ十数年にわたり
『涼宮ハルヒの憂鬱』、『らき☆すた』、『けいおん!』、『AIR』、『Kanon』、『CLANNAD』、
『氷菓』、『中二病でも恋がしたい!』、『たまこまーけっと』、『響け! ユーフォニアム』
・・・などなど、幾多の京アニ作品に触れ、
感動なり、笑いなり、「こんな作品描いてみたい」という衝動(?)なり、
各作品からいろいろなものを享受させてもらっていただけに、
それらの作品の制作の場である京アニスタジオが凄惨な放火現場となり、
その作り手だった多くのクリエーターのみなさんの尊い命、才能が
理不尽な形でいっぺんに失われたことに対して、悲しみや憤りを通り越して
私自身の心までぽっかり穴が開いたようになってしまってたんですね。
「小説をパクられた」などと言っていたという犯人の男も重篤な状態とのことで、
その動機は未だ霧の中という感じではありますが、
おそらく一方的な被害妄想が原因ではないかと思われる今回の事件に
現代社会に潜むある種の闇を感じざるを得ないものもあります。

人的・経済的な損失のみならず、日本のアニメ文化そのものへの打撃が
計り知れない今回の事件ですが、
一方で事件の報道を受けた国内外の多くの人たちから
哀悼や支援の声が続々と寄せられ、各国の要人や著名人までもがコメントを寄せたり
日本政府が京アニ再建への支援策の検討を表明するなど、
その反響の大きさにも驚くものがありました。
日本のアニメが一つの文化として、産業として広く世間に認知されていく過程で
京アニとそのスタッフのみなさんがこれまで果たしてきた役割、功績が
思わぬ形ながら多くの人から絶大に評価されているのを感じられたことは
こちらとしてもわずかながら救われる思いがしましたね。

こんな事件はもう二度と起きてほしくない、というのは
ファンのみならず、誰しもの願いであることは言うまでもありませんが、
今後のこういった事件への「備え」を考えていく上でも
今回の事件は社会全体がしっかりと記憶に刻んでおくべきかもしれません。
京都アニメーションがこの先再び秀作アニメ作品を生み出せる会社として再生できるよう、
一ファンとしてできることも自分なりに考えてみようというところでもありますが、
まずは、今回の事件で亡くなられた方々には心よりご冥福をお祈り申し上げ、
負傷された多くのみなさまには心よりお見舞い申し上げる次第です。


というわけで
ひさびさの日記ながら、今回は
新しい時代の幕開けに起こってしまった「京アニ放火事件」というショッキングな事件を
私自身が記憶に刻んでおくための日記とさせていただきました。

夏コミ(コミックマーケット96)参加の告知等は次回にさせていただく予定です。
posted by 松風あおば at 19:17 | 日記

2019年06月26日

お絵描き(世話やきキツネの仙狐さん)

デジタル(液タブ・クリスタ)でのお絵描き練習中の私・松風です。
今は線の太さや色などあれこれ試しながら好きな二次キャラを描いていたりしますが
たまには描いたものでも晒そうか・・・というわけで今回は
現在アニメ放映中の『世話やきキツネの仙狐さん』の仙狐(せんこ)さんとシロさんです(↓)。

仙狐さん.jpg

満身創痍のサラリーマン・中野を存分に甘やかすためにやってきた神使の狐・仙狐さん。
アニメの仙狐さんかわいくて、こっちも癒されます。

仙狐さん私も一匹欲しい、モフりたい・・・じゃなくて(汗)、
うちにもやってきて私も甘やかしてほしいです(笑)。
posted by 松風あおば at 01:35 | 日記

2019年06月13日

コミックマーケット96参加のお知らせ

関東も梅雨入りし、このところはぐずついた天気が続いていますが
汗ばむような暑い日になったかと思えば肌寒い春先のような気温に戻ったりと
その日に着るものも迷ってしまうような日が続いていますね。

さて今年も6月中旬。夏のコミックマーケットまであと2か月・・・ということで
先日その参加サークルの抽選発表がありましたが、おかげさまで
当サークル「虹の卵」は今回も無事抽選に通りまして、スペースを確保することができました。
今度の夏コミ「コミックマーケット96」(8月9〜12日・東京ビッグサイト)の
「虹の卵」のスペースは

 8月11日(日) 西4ホール  K−11b

C96.png

なんと今回は西ホール4階・・・!?
かれこれ20年ほどコミケにサークル参加している当サークルですが、
ここに配置されるのは今回が初めてですね(笑)。
オリンピックの準備期間でビッグサイトの東ホールが全域使えない今回は
西ホールとその南側に新設された南ホール、
そして1km以上離れた場所にある仮設の青海展示場(企業ブース)を使って
4日間開催というかなりイレギュラーな形での開催となるため、
これまでとはかなり違う事前準備や当日運営を強いられる
準備会スタッフのみなさんの苦労を思うと頭が下がる思いですが、
今回も真夏の猛暑に対処しつつ、楽しいコミケになることを期待したいところです。


今回の新刊は、おなじみ鉄オタ女子高生のお話『てつもえ』。
このところ番外編や総集編が続いていましたが、今回は久々に本編の続き・17話目、
てつもえP』となります。
5月の「関西コミティア55」での新刊『てつもえ〜ミニ番外編 FUJISAN〜』も
もちろん出品予定です。

前にも話したように、うちの作品は
現在アナログ制作からデジタル制作に移行しつつありまして
前回の『てつもえ〜ミニ番外編 FUJISAN〜』からは
表紙、本文ともデジタルでの作成となっています。
デジタル画面上で作成した原稿がオフセット印刷だとどう出るのか?などを確認したり
今はいろいろ試行錯誤している段階でもあるんですが、デジタル制作においても
自分なりのスタイルを早く確立すべく今も奮闘中だったりします。
今後の作品はこれまでのアナログ作品とは多少見栄えが違うところもあるかと思いますが
読者のみなさまにおかれましては、そのへんも含めて
今後とも温かく見守っていただけると幸いです。

この夏も「虹の卵」のサークルスペースにてみなさまとお会いできるのを楽しみにしています。




さて、ここからは近況報告・・・
と言っても、先日の関西コミティア以後の私・松風の近況といえば
自分の部屋の押入れの中のガラクタの断捨離をしている、くらいの話しか無いんですよね(汗)。

というわけで、
近況(話すネタ)を探しに(?)カメラを持って小雨の降りそそぐ庭に出てみますと・・・
ちょうどアジサイの花が見頃を迎えていました。
以前この日記で「あじさい寺」として知られる鎌倉の明月院の話などをしたかと思いますが
今は関東の各地でアジサイが見頃を迎えているようです。

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(↑)青々とした花の房が雨に濡れてしっとりと美しく咲き誇っています。
  アジサイの原産地は実は日本。一般に見られるこの手まり状のアジサイは
  日本のガクアジサイ(原種)をヨーロッパで品種改良したものと言われていますが
  梅雨の季節の風物詩として、日本人にはとても馴染み深い花ですね。

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(↑)こちらがガクアジサイ。
  中心の両性花(実を結ぶ花)を、装飾花(実を結ばない花)が額縁のように囲んでいるのが特徴ですが
  このガクアジサイの両性花を全て装飾花に品種改良した園芸種が一般的なアジサイなんですね。

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(↑)こちらは山や沢の周辺に自生する野生種のヤマアジサイ。
  ガクアジサイと形状は似ていますが、葉や花が小さめで、葉は光沢がなく厚さも薄いのが特徴です。

アジサイといえば青や青紫などの青系と、
ピンクや赤紫などの赤系を思い浮かべることが多いかと思いますが
アジサイの花の色というのは、実は土の酸性度(pH)によって
(青系又は赤系に)変わるというのをご存知でしょうか?

アジサイの花の色は、花に含まれるアントシアニンという色素と
土中のアルミニウムとの結合具合によって変わるんだそうで
アルミニウムがイオン化して溶け込みやすい酸性度の強い土では青系に、
そうでないアルカリ性度の強い土では赤系になると言われています。
日本では土壌が基本的に酸性土壌のため、青いアジサイが一般的なんですが
周囲をコンクリートで固められたマンションや駐車場の敷地の花壇などでは
コンクリートの原料の石灰岩(=アルカリ性) の成分が溶け出す影響により
赤いアジサイの方が多かったりもするそうで、
アジサイの色自体がその土地の環境のバロメータにもなっているんですね。
(ベニガクアジサイやシロアジサイなど、土壌に影響されない品種のアジサイもあります。)
園芸農家などでは肥料によってその発色を調整していたりもするんだそうですが
いやはや・・・なにげに目にする季節の花々も
いろいろ探求してみると奥が深いものです。

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アジサイの色が庭を彩る梅雨のひと時・・・今年も本格的な夏がもうすぐやってきます。
posted by 松風あおば at 23:35 | 告知

2019年06月08日

関西コミティア55 ありがとうございました〜。

関西コミティア55.JPG CIMG0081.JPG

すでに2週間近く前の話で恐縮なんですが、
先月末の5月26日は「関西コミティア55」にサークル参加してまいりました。

5月の関西コミティアにはここ2年ほど、関西旅行も兼ねて
一般参加(水瀬のサークル「LavenderBlue」の手伝い参加)しておりましたが
当サークル「虹の卵」としてサークル参加するのは今回が初めてで
またうちとしては初の地方イベントへのサークル参加ということもあり
個人的に今回はいろいろ記念すべきイベントとなりました。

初めて表紙・本文ともデジタルで作成した
新刊(と言っても今回は薄っっい本でしたが)をなんとか間に合わせたものの
これと合わせて販売する既刊本(『てつもえT』〜『てつもえW』)を
事前に送っておくのをうっかり忘れてしまったため
前日は旅行グッズとともに重い荷物を抱えて関西に乗り込む羽目になるとか(汗)、
準備段階から要領の悪さ丸出しでかなりバタバタしたりもしてたんですが、
うちにとってはアウェーの地(?)であるにもかかわらず
当日はそこそこ多くの方にサークル席に立ち寄っていただき
汗水たらして持ち込んだ既刊本もほぼ完売して本当に感謝感激でした。
今回お越しいただいたみなさんのほとんどは
当サークルの作品を初めてご覧くださった方々だったかと思いますが、
今回の関西コミティアでのご縁を大変うれしく思っております。
今後とも当サークル「虹の卵」、そして当「創作漫画サークル「虹の卵」のホームページ」を
何卒よろしくお願いします。


ということで、
今回の「関西コミティア55」参加をここでもう一度簡単に振り返ってみたいと思います。

同人活動歴20年・・・といっても、
東京以外の同人イベントへのサークル参加は初めてで
行く前からワクワク感一杯だった今回の関西コミティア参加。
鉄ちゃんである私・松風の鉄道旅行も兼ねた(?)サークル参加の旅はその前日から始まります。

私の住む横浜から大阪までの移動はもちろん新幹線・・・と言いたいところなんですが・・・

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(↑)今回は新幹線は名古屋で降り、名古屋からは近鉄特急で大阪に向かいます。
  旅行グッズに既刊本の詰まったリュックとカバンと両手に持っていても
  今回どうしても乗りたかった近鉄特急「アーバンライナー」。
  この鉄ちゃんの性だけはどうにもなりません(苦笑)。

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(↑)近鉄名古屋から大阪難波までの所要時間は2時間ちょっと。
  三重県の山間部から奈良、大阪へと駆け抜ける近鉄特急での関西入りは
  新幹線とは一味も二味も違う別の魅力がありました。

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(↑)大阪難波に着いた後は、やっぱり関西の秋葉原、日本橋オタロードへ。
  オタク文化の活気は東京に負けていない大阪です(笑)。

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(↑)大阪ミナミのシンボルといえばやっぱり通天閣・・・と言いたいところなんですが、
  周囲に高層ビルが立ち並ぶ今の大阪ではやや存在感が薄れてしまった感じでしょうか?
  
  
25日の夜は弁天町のホテルに宿泊。
そして翌26日はいよいよ「関西コミティア」です。
朝のサークル入場時間帯に合わせ会場の「インテックス大阪」に向かいますが
あまりに荷物が重かったため今回はホテルからタクシーで会場に直接向かいました。
コミケ時にビッグサイトに直接タクシーで乗り込む
地方から参加のサークルさんの苦労が今回はよくわかりましたよ(笑)。

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(↑)タクシー移動はやっぱり楽でした(笑)。
  タクシーを降りればそこは関西最大のイベント会場「インテックス大阪」。
  1年ぶりに仰ぎ見るかまぼこ型のドームです。

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(↑)関西コミティア会場は、昨年、一昨年と同じ
  インテックスプラザ(かまぼこ型ドーム内)に入って右手奥の2号館。
  その手前にはすでに一般参加者の待機列が出来ていました。

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(↑)カタログ『ティアズマガジンかんさい』を購入。
  毎回東京コミティアの『ティアズマガジン』と同じような構成ながら、雰囲気的にはどこか趣が違います。

関西コミティア自体はすでに3度目の参加なのでもう慣れている、
といっても、今回は自分もサークル参加の身・・・
会場に入れば自分のサークルスペースの設営をしなければなりません
(・・・ということで、今回はあまり写真が無くてすみません(苦笑))。
合体申込みで今回も隣接する「LavenderBlue」の水瀬(今回が関西3度目のサークル参加)に
いろいろ協力してもらいながら、荷物を開封したり見本誌を並べたりと準備を整え、
11時の一般入場開始を待ちます。
サークル参加はやっぱり一般参加には無い独特の緊張感がありますね。

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(↑)そして11時になり一般入場が始まると、会場内は一気ににぎやかになりました。

地方コミティアとしては最大規模で、毎年盛況の5月の関西コミティア・・・なんですが
圧倒的な規模の東京のコミティアとはやはり何かが違うといいますか、
どこかアットホームでゆったりした空気も流れていて
会場内の雰囲気はなんともちょうどいい居心地の良さを感じます。
そのあたりが私自身毎年ここに来るようになった理由でもあるんですが
今回はサークル参加ですので、そんなのんびりしたことも言っていられません(汗)。

サークル席でみなさんのお越しを神妙な面持ちで(?)待つこと数時間・・・

CIMG0069.JPG てつもえ 富士山 表紙.jpg
(↑)初めてのイベントながら、そこそこ多くの方に来ていただけてホッとしました。
  おかげさまで午後には持ち込んだ既刊本もほぼ売り切れ、汗水たらして持ち込んだ努力も報われました(笑)。
  (右は今回の新刊『てつもえ〜ミニ番外編 FUJISAN〜』)

会場内をじっくり回って他のサークルさんの作品を楽しむ時間こそあまりありませんでしたが
やはり自分の作品を通じて多くのみなさんと交流を持てるのがサークル参加の醍醐味と言えましょうか。
今まで(一般参加)とは違う形で大いに楽しめた今年の5月関西コミティアでした。
多くのみなさんに感謝しつつ、また来年もサークル参加しに来たいと思います。

かさねがさね、
今回お越し下さったみなさま、ありがとうございました。


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(↑)各誌の編集者の人に作品を見てもらえる「出張編集部」は関西コミティアでも盛況のようです。
  それぞれの出展ブースに各誌掲載作品の単行本なども展示されているので
  私などは(一般参加の時は)商業誌見本誌コーナーとして利用させてもらってます。

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(↑)『聖☆おにいさん』・・・実写化したって話は聞いてましたけど
   なんとこの秋に映画化するんですね(写真は講談社『モーニング』の出張ブース)。
   これはぜひ観てみたいところです。・・・が
   松山ケンイチのイエス・・・神様というよりただのズボラそうな兄ちゃんにしか見えません(苦笑)。
posted by 松風あおば at 08:30 | 日記

2019年05月24日

関西コミティア55 参加します

令和元年、ついにスタートしましたね。
って、何を今さらという感じですが(汗)
今回は当サークル「虹の卵」の令和時代最初の日記にして、最初の参加イベントの告知です。

一次創作オンリーイベント(自主制作漫画誌展示即売会)である「コミティア」・・・
令和最初のコミティアとなった今月12日の東京コミティア(COMITIA128)には
参加できなかった当サークル(虹の卵)なんですが、
明後日5月26日(日)に開催される「関西コミティア55」に参加します。
会場は大阪最大のイベント会場「インテックス大阪」の2号館。
長年にわたって同人活動をしていながら、私・松風が横浜在住で
これまで東京周辺のイベントにしかサークル参加したことがなかった当サークルにとっては
今回が記念すべき地方イベントへの初サークル参加でもあるんですよ。

地方イベント参加となると、イベントの準備のみならず
その往復の交通手段や宿泊のことまで考えなければならないのは当然のことで
いつも東京のコミケやコミティアに地方から参加されているサークルさんの苦労を
私自身今さらながらに実感しているところでもあるんですが
その一方で、旅行+同人イベント参加というダブルの非日常感(?)に
子どものようにワクワクしているところでもあったりします。

というわけで、直前なんですが
ここで改めてサークル参加の告知をさせていただきます。

今回の「虹の卵」のスペースは

 D-36(水瀬の「LavenderBlue」(D-35)との合同配置となっています。)

関西コミティア55.png

新刊は『てつもえ〜ミニ番外編 FUJISAN〜』。
当サークルのシリーズ作品、鉄道オタク女子のお話『てつもえ』・・・のとっても短い番外編です(苦笑)。
実は当初は本編の続きの『てつもえP』を出す予定だったんですが
諸事情によりこちらは次の夏コミ合わせとさせていただきました。何卒ご了承ください。

ただ今回の新刊、実は当サークルとしては初めての記念すべき特徴があります。
これまでのうちの本は表紙以外はほぼアナログ作成だったんですが
今回の本はなんと(?)表紙・本文ともほぼ全てデジタル作成なんですね。
読者の方から見ればアナログだろうとデジタルだろうと
作品を見る上でそのへんはあまり関心はないかと思いますが、
アナログ人間だった私が(ラフな下描き以外)アナログ画材を全く使わず
液晶タブレットでデジタル漫画を描いてること自体、自分自身何か不思議な感覚でいたりします。
この先出す作品もほぼデジタル作成に移行していくこととなると思いますが
アナログ時代同様、少しずつでも上達してより良いものをお見せしていければと思いますので
読者のみなさまにおかれましては今後とも「虹の卵」の作品を何卒よろしくお願いします。


令和時代初の同人イベント参加、
初の地方イベント参加、
初の本文デジタル制作作品・・・
なにげに初物尽くしの(?)当サークルなんですが、
今回もサークルスペースではいつもと変わらず、みなさまのお越しを心よりお待ちしています。




さて、またもイベント告知が久しぶりの日記となってしまったので、
ここはやはり最近の近況報告の一つでもしておきたいと思います。

全くの個人的な話なんですが、
実はつい先日、私自身を取り巻く通信インフラを一新したんですね。
具体的に何をしたのか?といいますと・・・

 @ インターネット(光回線)のプロバイダを変更した。
 A CATVに加入し、TVのアンテナ受信をやめた。
 B wifiを導入した。
 C ガラケーをやめてスマホに一本化した。
 
こんな感じなんですが
この4つはいきなりそれぞれ個別に思いついたわけではなく、
いろいろ連動しあって結果的にこうなったという感じなんです。

まず@は、
ここ1〜2年ほど、ダイヤルアップ接続時代からお世話になってきた某老舗プロバイダの
光回線の時間帯による通信状況の悪さが目立ってきていたことがありまして
このところプロバイダの変更をなんとなく考えていたというのがあったんですが、
つい最近になって、地元の大手電鉄会社系のCATV会社のネットワークインフラの改善工事が進み
そこが提供する光サービスが劇的に改善したという話を聞いて
思い切って自宅と仕事場のプロバイダを変更してみることにしたんですよ。
その際ついでに(?)TVの方もCATVにしてケーブル受信に切り替え、屋根のTVアンテナを撤去した、
というのがAだというのはお察しいただけるかと思いますが、さらに美味しかったのが
その新プロバイダが新たに設置したルーターに最初からwifi機能が搭載されていて
新サービス開通と同時にwifiまで使えるようになったことだったんですね。

昨年の夏より、液晶タブレットでイラストや漫画を描き始めていた私は
(wifiルーター設置も考えていたもののつい先送りしてしまっていて)
液タブの方ではスマホのデザリング機能をwifi代わりにして
データ通信量を逐次気にしながらインターネットを使ったりしていたんですが
今回のwifi導入でその問題も一気に解消・・・これを機に
MVNOスマホはデータ通信のみ、通話とメールは犬のお父さんの会社のガラケ―を使うという2本体制もやめて
(3Gガラケーの機能がどんどん削減され、間もなくメールも利用できなくなるという通知が来ていた状況で)
スマホ1本に統一した、というのがBCという次第なんです。

実際これでいろいろ一気に快適になりましたね。
インターネットの回線速度は明らかに早くなりましたし、
(ついでに、とかいってた)TVの方も、アンテナ受信の弱点だった
悪天候時のBS放送の画面の乱れなどが無くなりそうですし、
wifi導入に至ってはスマホの件のみならず、
液タブの他、プリンターなど周辺機器との接続によりいろいろなことができるようになりました。

根っからのアナログ人間だった私も、先ほどのデジタル漫画作成の件といい
さまざまなITやデジタル環境の恩恵をいつの間にか受けられる良い時代になった、
ということでしょうか(笑)。
恵まれた環境に感謝しつつ、これらを大いに活用しながら
この先の令和時代、さらにいろいろ頑張っていきたいと思います。

ちなみに、プロバイダは変更しましたが、
いつもうちの本の奥付に載せてある当方への連絡先(メールアドレス)については特に変更はありません。
こちらはこれまで通りよろしくお願いします。
posted by 松風あおば at 07:06 | 告知

2019年04月30日

春の小湊鉄道の旅(2)

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平成時代もいよいよ終わり。令和時代の幕明けを目前にして、
10連休という超大型連休のGWがすでに始まっていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

私・松風は、今は5月の新刊の原稿真っ最中・・・なんですが、
今シーズンは好スタートを切ったはずの横浜DeNAベイスターズがまさかの10連敗とかしてくれたおかげで
こちらのモチベーションもこのところ下降気味だったもので・・・
このサークルブログを更新するのもすっかり忘れていましたよ(汗)。

というわけで(?)、ここは気を取り直して平成最後の当サークル日記です。
今回は前々回の日記の続き、先月末に千葉県の小湊鉄道に乗りに行ったというお話の続きです。



古き良き時代の面影を色濃く残す、房総半島内陸部を走る小湊鉄道。
その起点駅である五井からキハ200形気動車に揺られ、
途中の海士有木駅、上総牛久駅で途中下車した話などを前々回していましたが、
その上総牛久からは再び列車に乗り、さらに内陸部へと進みます。

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(↑)上総牛久以降は列車の本数が急減する小湊鉄道。
  この区間に入るとやはり車窓から見える民家の数もまばらになり、
  車窓の風景も次第に自然豊かな風景に変わっていきます。

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(↑)上総牛久の次は、上総鶴舞駅で降りてみました。
  この駅は「関東の駅百選」にも選ばれている駅で、実は鉄ちゃん以外にも結構有名な駅だったりします。

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(↑)乗ってきた列車を見送り、上総鶴舞駅のホームから周辺を見渡します。
  駅の周囲は道路沿いに民家や商店がわずかに見える他は見渡す限りの田園風景。
  いよいよ旅情をそそる風景になってきました。

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(↑)線路を挟んだ反対側にも1面2線の島式ホームと側線が残っていますが、現在は使用されていません。
  島式ホームの向こうにはかつて発電所として使われていた建物(旧鶴舞発電所)も残っていて
  そこではワゴンカーの「鶴舞駅cafe」(金・土・日・月曜営業)が営業しています。

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(↑)上総鶴舞駅の駅舎です。
  ここも海士有木駅や上総牛久駅と同様、大正時代の開業当時からの木造駅舎が現役で
  2017年(平成29年)に国の登録有形文化財に指定されています。

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(↑)駅舎内部(待合室や改札口)の構造も他の古い駅とよく似ていて、   
  昔のローカル駅の特徴や雰囲気がそのままに残されています。

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(↑)この駅もかつては有人駅でしたが、1998年(平成10年)頃からは無人駅となっています。
  かつての駅事務室内をのぞくと古めかしい木の机やブラウン管テレビなどが残されていましたが
  やはり人の気配はありませんでした。

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(↑)この駅はその無人化後に「関東の駅百選」に選ばれています。
  選定理由は
  「大正時代の開設当初の瓦葺屋根の駅舎で、田園地帯にマッチした桜の名所にもなっている駅」
  だから・・・とのこと。
  選ばれる要素としては、駅舎だけじゃなくて周りの景観とのバランスも重要なんですね。

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(↑)そんな百選に選ばれた上総鶴舞駅ですが、この駅はこれまで
  さまざまな映画やドラマ、CMなどのロケ地としても使われて来ました。  
  名だたる俳優たちがこの駅に降り立って、さまざまなシーンの撮影に臨んでいたかと思うと
  なかなか感慨深いものがあります。

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(↑)お昼時に差し掛かりましたので、この駅のベンチで昼食をとることにしました。  
  昼食は五井駅の小湊鉄道改札口付近で朝の時間帯に売っている名物駅弁「房総ちらし」(500円)。
  素朴なちらし寿司ながら具材はそこそこ豊富で、房総の春を思わせる彩りが美しいです。
  お味の方も、具材の味付けと酢飯の酸味がほどよい優しい味でとても気に入りました。

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(↑)昼食を終え、再びホームに戻ると・・・
  どこから現れたのか? 数人の人がカメラを構えて線路の先を凝視しています。
  間もなくして上総中野方面から列車がやってきました。一瞬おなじみのキハ200形かと思いきや・・・?

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(↑)やってきたのはトロッコ列車!?
  小湊鉄道の名物イベント列車の「里山トロッコ」号です。
  その昔この路線で活躍した蒸気機関車をモチーフにした、クリーンディーゼルを搭載した
  SL風機関車に押されたトロッコ列車がゆっくりと上総鶴舞駅を通過していきました。

さて、駅の風景ばかりでは少々飽きるので、
小湊鉄道の線路沿いも散策してみることにします。
次の上総中野行きの列車が来るまでまだ時間がたっぷりあり
上総鶴舞駅から次の上総久保駅までは大した距離でもないので、
思い切ってこの一駅分は線路沿いを歩いてみることにしました。

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(↑)駅から少し歩いたところにある田んぼの中の踏切です。
  田舎ではおなじみ(?)の踏切警標だけの遮断機も警報機もない、いわゆる「第4種踏切」ですが
  ここは列車の本数が少なく周囲の見通しもいいので、これで十分かもしれません。

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(↑)見通しがいいこの辺りは撮影ポイントとしても最適。
  時刻表を確認すると、先ほど上総鶴舞駅を通過していったトロッコ列車が上総牛久で折り返し
  今度は養老渓谷行きとなって再びやって来る・・・ということで
  それを待ってみることにしました。

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(↑)列車を待つ時間は、少々退屈・・・なんですが、ふと周りの地面を見渡すと
  菜の花のほか、オオイヌノフグリ、つくしなどが一斉に春の訪れを告げていました。
  自然の大地の息吹を肌で感じる優雅なひと時がそこにはありました。

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(↑)しばらくすると、「里山トロッコ」号が今度は上総牛久方面からやってきました。
  SLじゃない「SL風機関車」・・・とはいえ、やはり機関車が先頭の方が絵になりますね。

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(↑)列車に乗りながらにして、春の田園の風を満喫できるトロッコ列車・・・
  乗客のみなさんも楽しそうでした。私も機会あれば乗りたいです。

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(↑)少し場所を変えて、もう1本列車を撮ることにします。
  畑と線路の間の小道を少し進むと、線路が切り通しに向かって下り勾配になる所があり
  今度はそこで上総中野方面から来る列車を待つことにしました。

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(↑)キハ200形気動車がやってきました。2両編成のツートンカラーの車体が
  濃淡のコントラストのある緑の中にちょうどいい感じに収まりました。
  右の写真もバックショットですが、なかなかいい感じにまとまった気がします。

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(↑)この後は、おおよそ線路に並行する道を辿り、上総久保駅を目指します。
  養老川の支流を跨ぐこの辺りは民家がほとんどなく、人や車の通りもほとんどないので
  一人で歩いているとかなり心細くなるものがありますが、
  周囲に人工物がほとんど無い分、小湊鉄道の撮影にはなかなか好条件な場所が多いです。

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(↑)時々横切る踏切はやはり遮断機も警報機もない第4種踏切。
  列車の本数こそ少ないですがやはり油断は禁物。左右をよく見て注意して渡りましょう。

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(↑)上総鶴舞駅から2kmほど歩いたでしょうか。ようやく上総久保駅に近づいてきました。
  
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(↑)上総久保駅に着きました。途中道に迷わなくてなによりでした(笑)。

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(↑)上総久保駅はシンプルな1面1線の無人駅。待合所がホーム上にあるのみで駅舎はありません。
  駅の周辺は一面の田んぼ。私以外誰もいない小駅のホームには小鳥のさえずりだけが聞こえてきます。

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(↑)ここも駅の周囲を取り囲むように菜の花が満開に咲き乱れていました。
  列車が来るまでのしばしの時間、房総の春を彩る一面の菜の花に心を癒されるのも良いものです。

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(↑)上総久保駅にはもう一つ「名物」と呼べるものがあります。
  それは駅に寄り添うようにホームの背後にそびえ立つ高さ20mの銀杏(イチョウ)の大木。
  葉をつけていない今の時期はやや存在感が薄いですが、夏には葉が茂り
  秋にはその葉が見事に黄色く色づくそうで、これを見にわざわざ訪れる観光客も多いんだとか。
  春は菜の花、秋は大銀杏がこの駅に彩りを添えるんですね。

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(↑)しばらくすると五井方面から下り列車がやってきました。再びキハ200形に揺られて先へ進みます。

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(↑)この先はさらに沿線人口が少ない区間に入ります。そのため列車の本数も少なくなるわけですが、
  車内を見た感じでも上総牛久までと比べるとかなり乗客が少ない印象です。
  車窓から見える民家もさらに少なくなってきました。

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(↑)列車は里見駅に到着。里見は上総牛久〜上総中野間で唯一列車交換が可能な駅です。
  この時も列車交換のためしばし停車するとのことで、一旦列車を降りてみます。

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(↑)上り列車との交換を待つ上総中野行きキハ200形。
  それを横目に駅長さんらしき人が何かを持って反対側のホームへと構内踏切を渡っていきます。

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(↑)しばらくすると上り列車がやってきました。
  先ほど上総鶴舞駅近くで見送った「里山トロッコ」号の折り返し便です。

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(↑)駅長さんが持っていた「何か」は、上総牛久駅で見たものと同じ・・・票券閉塞式の通票タブレットでした。
  上り列車の運転士に通票を渡して列車交換は完了です。

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(↑)トロッコ列車を見送った後は、こちらも上総中野行きの列車に戻ってさらに先に進みます。
  
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(↑)養老渓谷の一つ前の駅、上総大久保駅です。今度はここで降りることにしました。
  山の中にある1面1線の駅で、駅から少し離れたところに集落がありますが
  駅周辺は民家が一軒も見当たりません。「秘境駅」の雰囲気満点の駅なんですね。

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(↑)もちろんここも無人駅で、駅舎は無く、待合所がホーム上にあります。
  この駅の待合所の壁に描かれているトトロの絵が結構有名なんですが、
  駅周辺の佇まいが本当にトトロでもいそうな雰囲気なので、これがまた絶妙ににマッチしています(笑)。

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(↑)「かずさおゝくぼ」なのか「かづさおおくぼ」なのか? 正確にはどっちなんでしょうか?

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(↑)駅ホームの入口は実にシンプルです。・・・が、駅前にはなんとトイレが2つもありました。
  古いトイレ(左下)と新しいトイレ(右下)が併存しているようです。
  私はもちろん(?)新しい方を使用させていただきましたが。

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(↑)ここの駅前道路の両脇も黄色い菜の花でいっぱいでした。
  実はこの駅のホーム裏手の木々は桜の木で、この駅は桜の名所でもあるんです。
  が、この時はまだ桜の方はつぼみの状態。この10日後には桜も満開になってたはずで、
  今年もその頃には多くの人がここを訪れたんじゃないかと思いますが、
  私としてはこの時点で菜の花を存分に見られただけで十分満足でした。

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(↑)駅のすぐ近くの踏切を渡って、反対側から上総大久保駅を見てみます。
  谷状の地形を挟む形なので、反対側から駅のホームが一望できます。
  山間の小駅の佇まいは、列車がいなくてもなんとも絵になります。
  
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(↑)上総中野方面から上り列車がやってきました。
  房総の里山の風景にはキハ200形のツートンカラーが実によく似合うと、しみじみ思います(笑)。
  列車が再び動き出し森の陰に消えても、しばらくは鈍いディーゼル音が里山に響き渡っていました。

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(↑)列車が過ぎ去ると再び駅周辺は静寂に包まれますが、その静寂は何とも心地よく
  その中にただ一人身を置いていると時間が過ぎるのも忘れそうになります。
  周囲に人工物のほとんどない上総大久保駅は夜の風景もまた美しいそうなんですが・・・
  さすがに夜にここに来るのはちょっと怖いものがありますね(苦笑)。

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(↑)駅に戻ってしばらくすると、下り列車がやってきました。
  列車は養老渓谷行き。次の駅が終点なのでとりあえず私もあと一駅進むことにします。
  
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(↑)終点・養老渓谷駅に到着。 
  ここは千葉県内陸部の観光地・養老渓谷(養老渓谷温泉)への玄関口の駅です。
  小湊鉄道の終点はさらにもう一駅先の上総中野駅なんですが、
  この養老渓谷止まりの列車も多く、上総中野まで行く列車は1日に5本しかありません。
  あと1時間ほど待てば次の上総中野行きの列車に乗れて、めでたく全線完乗・・・だったんですが、
  この日は既に夕刻に差し掛かっていたため、ここで折り返すことにしました。
  また近いうちに取材も兼ねて「いすみ鉄道」にも乗りに来る予定なので
  上総中野駅はその時にも改めて訪れたいと思います。


と、いうわけで、
今回はちょっと慌ただしい小湊鉄道の1日乗り鉄旅だったんですが、
古き良き時代の面影を存分に残すローカル鉄道、その沿線の里山の春の風景・・・
一つの鉄道をいろいろな側面からとことん楽しめた一日でした。
東京都心からも近い房総半島の中西部に、こんなのどかな風景があって
こんなノスタルジックな鉄道が走っているのをみなさんはご存知でしたでしょうか?

今回撮った写真や得た知識などは
今後のうちの漫画作品『てつもえ』の資料としても大いに使う予定ですので
今後は作中にて、改めてみなさんにこの小湊鉄道の魅力を伝えられたらと思っています。

また、もう一つの房総内陸鉄道・いすみ鉄道についても、
取材乗り鉄旅が完了次第またここでレポートしたいと思います。
今後の当ブログ、そして当サークル作品(『てつもえ』)もご期待頂ければ幸いです。
posted by 松風あおば at 23:58 | 日記