夏コミが終わってはや1ヶ月・・・
日が暮れるのも早くなり、夜には虫の音が聞こえ、涼しい秋の風が感じられる今日この頃ですが
静かな秋の夜長、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
コミケは終わり、サークル参加する同人イベントはしばらくないという今の時期は、
とりわけ原稿に追われることもなくある意味平穏な日々が続くので、ゆっくりブログでも更新・・・
といきたいところながら、ここ最近はこれといった話題もない日々でもありまして、
何を書こうか? というところなんですよね(汗)。
・・・で、なんとなく過去の日記を自分自身で読み返していたんですが、
今年1月の日記で、
神田明神に初詣した後、秋葉原の鉄道模型屋さんにて
待ちに待ったBトレの14系客車シリーズ(「栄光の特急つばめ(EF58 61号機+14系座席車)」
「14系200番台(リゾート&シュプール色)」、「14系700番台(ユーロライナー色)」) を買った・・・とあり、
「その話についてはまた次の日記に書きたいと思います」とシメておきながら、
その後の日記でこのことについて一切触れていなかったことに気づいてしまいました(汗)。
というわけで、今回はちょい遅ればせながら、この時購入したBトレインの14系客車を
ご紹介したいと思います。
14系客車・・・
という車両は、以前にうちの本の『てつもえ』の中でも説明していたかと思いますが、
1970年代に登場した旧国鉄の客車(自ら運転用の動力を持たない、機関車に牽引されて運用される旅客車両)
でして、冷暖房用などのサービス電源を床下のディーゼル発電機でまかなう
「分散電源方式」を採用した特急形の車両で、寝台車と座席車があります。
寝台車の14系は九州へのブルートレインの「さくら」や「みずほ」などをはじめ各地で寝台特急として活躍し、
座席車の14系は主に波動輸送(臨時列車など)用に活躍していましたが、近年は廃車が進み、
現在は定期列車では青森〜札幌間の急行「はまなす」(500番台)の運用で見られるのみとなっています。
往年の名車として鉄道マニアから絶大な人気を集めるこの14系・・・ですので
Nゲージなどの鉄道模型も各社から製品化されている形式なんですが、
バンダイから発売されているNゲージサイズで長辺方向を短縮化したデフォルメタイプの鉄道模型
「Bトレインショーティ(Bトレ)」ではなぜか長らく製品化されていなかったんですよね。
2009年に「さよなら富士」「さよならはやぶさ」というタイトルで
最後の九州方面ブルートレイン「富士」「はやぶさ」の編成を再現したセットが発売され、
14系の寝台車がやっとBトレに登場したので、
「今後は座席車の14系や「はまなす」編成を意識した北海道用の500番台なんかも出るのでは?」
といろいろ期待していたんですが、結局それ以上の14系の製品化の話はなく
「もしかしてバンダイは14系が嫌いなのか?」とまで思えるくらいその後は動きがありませんでした。
しかし、それから4年・・・長らく待っていた甲斐がありました(笑)。
昨年(2013年秋)になって、ついに14系の座席車がBトレ化することが発表されたんです。
発表された製品名は、「リバイバルトレイン 栄光の特急つばめ (6両セット) 」。
日本の鉄道史において「つばめ」と称した優等列車は過去に腐るほどありましたので
このタイトルからでは車種がさっぱりわからねぇ・・・?? というところだったんですが
その中身を見ると、EF58-61、スハフ14、オハ14×2、オシ14、オハフ15・・・
客車が思いっきり14系の座席車じゃないですか!?
実はこれ、1981年7月25日、26日に東京〜大阪間でかつての東海道本線の雄であった
特急「つばめ」のリバイバルトレインが臨時(復活)運転された際の
その列車編成を再現したものらしいんですね。
かつての「つばめ」で使われていた客車(スハ32系統・マイテ39など)はとっくに全廃していたため、
苦肉の策で当時あったEF58形電気機関車(61号機)が14系客車(食堂車付き)を
牽引するという編成をとったようですが・・・なんとも面白い列車です。
この列車をテーマにしたBトレというのも多くの鉄ちゃんにとって意外だったと思うんですが、
とにもかくにも14系座席車の製品化はうれしいところ・・・こっちとしては買わない手はありません。
で、年が明けて今年(2014年)1月に、予定通りついにそれが発売されたというわけで
神田明神の初詣の帰りに購入したのが、これ・・・(↓)。
家に帰り、早速組み立てて、Nゲージ仕様に台車と動力を組み込んで・・・すぐに完成。
私自慢のレイアウトもどき(?)で初走行です(↓)。
いや〜・・・やっぱいいな〜14系・・・
デフォルメされた模型といえどなかなかいい雰囲気を醸し出しています。
EF58の61号機もなかなか美しい出来なんですが、やはり待望だった14系の座席車の雄姿に目が奪われますね。
セットの中身にはオシ14(食堂車)もあったんですが、これを入れるとやはりなにか違和感があるので
ここでは組み込んでいません。
ちなみに私・松風も、14系座席車にはかつて何度か乗ったことがありました。
東北方面の急行「津軽」や「八甲田」、伊豆方面の特急「踊り子」の臨時列車などが思い出されるところですが、
特に「踊り子」の臨時はこのBトレと同じくEF58の61号機の牽引だったのでとてもよく覚えています。
伊豆急行線に客車特急が乗り入れていたというのも今思うと凄いですけど
(伊豆急下田駅でどうやって機関車の機回ししてたんだろう?とか今さらながら思いますけど)、
機関車が牽引する客車列車自体が廃れた今となっては、もう何もかもが懐かしい(?)というところでしょうか。
鉄ちゃん的にはこうして模型で再現して走らせるのも楽しいところです。
実は「つばめセット」と同時発売で、
この時はもう2タイプのBトレ14系座席車も登場していたので、そちらも購入していました(↓)。
「14系700番台(ユーロライナー色)」と「14系200番台(リゾート&シュプール色)」なんですが
こっちも組み立ててみたので走らせてみましょう。
まずは14系700番台(ユーロライナー色)(↓)、
JR東海のジョイフルトレイン「ユーロライナー」(12系改造車)との併結用に「ユーロライナー」と同じ塗色が施された
14系座席車(ユーロピア)です。こっちはDD51のBトレ機関車に牽引させてみました。
車体は同じでも塗装が違うとかなり印象が違いますね。
いつか「ユーロライナー」自体もBトレで登場してくれると面白いんですが。
続いて14系200番台(リゾート&シュプール色)(↓)、
JR西日本に継承された14系座席車のうち、行楽やスキー客の波動輸送用として特別な塗装が施された車両で
その用途から「リゾート&シュプール色」と呼ばれていたものです。一時期は快速「ムーンライト九州」などにも運用されていました。
赤とクリーム塗装の14系・・・これは結構目立ちますね。
ちなみにユーロライナー色(ユーロピア)もリゾート&シュプール色も、実車はとっくに(2008〜2009年頃)廃車になっています。
私自身は2タイプともお目にかかることすら無かったのですが、一度は乗っておきたかったなぁ・・・と、今さらながらしみじみ思いますね。
・・・と、なにやら調子こいて
いつも以上にマニアックな話になってしまいました(汗)。鉄道に興味ない方、すみません。
今回はふと思い出したネタでもありましたが、
気持ちのいい秋の夜長はこんな感じに趣味に浸るにもいいですので、
みなさんもお好きな趣味のひと時をお過ごしになられるといいかと思います。
私も・・・今宵もちょろっとNゲージやBトレなどを走らせて小さな幸せに浸りたいと思います。
にしても、Bトレはやっぱり客車が一番いいですねぇ〜・・・(私の勝手な好みです)。
次は「サロンカーなにわ」あたり製品化してくれないかな〜。今描いてる『てつもえ』でちょうどネタにしているところだから・・・
というわけでもないんですけど(笑)。