2014年11月30日

今年の秋最後の連休

IMG_2857.JPG IMG_3109.JPG

いつの間にやら11月も今日で終わり・・・早いもので今年もいよいよ師走に入りますね。
ブログ(日記)というのはしばらく書かないと、どうしてもサボり癖がついてしまうものなんですが
よく見ると今月(11月)はこれまで1回しか書いてなかった模様(汗)・・・
ということで、この秋最後の日記、慌てての更新です。


先週の土日月(22日〜24日)はこの秋最後の3連休でしたが、私・松風は22日・23日と連日イベントに参加しておりました。
その2つのイベントというのは

 22日(土) 横浜DeNAベイスターズファンフェスティバル2014
  と
 23日(日) COMITIA110+コミティアX4

プロ野球イベントと同人イベントという組み合わせだったんですが・・・思いっきり私の趣味丸出しですね(笑)。

プロ野球各球団は毎年シーズンが終わった11月の勤労感謝の日前後に本拠地球場を開放して
ファンと選手の交流を図るファン感謝イベントを開催します。そのファン感謝デーと
おなじみの創作同人イベントの秋のコミティアは、実は日程的に重なることが多く
野球ファンの創作同人屋にとっては、どちらに参加するかの選択を迫られる年が多いんですけど
(思えば私が初めてコミティアに参加した1998年の秋コミティア(COMITIA46)も
横浜ベイスターズが日本一に輝いた年のファン感謝デーと思いっ切り同じ日だったのを覚えていますが(苦笑))、
今年のベイスターズのファンフェスと秋コミティアは上手い具合に(?)
同じ週の土日に連続する形となっていたので、勢いで両方とも参加してきたという次第です。
全く毛色の違う両イベントながら、やはりそれぞれに楽しさがあるので
今回は続けて両方とも思いっきり楽しんでまいりました。


22日(土) 横浜DeNAベイスターズファンフェスティバル2014

IMG_2933.JPG IMG_3047.JPG

というわけで、まずは22日の土曜日、
わが横浜DeNAベイスターズの本拠地・横浜スタジアムのファンフェスティバル2014にやってきました。
今シーズンのベイスターズは67勝75敗の5位の成績ながら、投打ともに選手の躍進ぶりが目立ち、
またホーム観客動員数も大幅増となるなど明るい要素が多かったこともあって、
ファンフェスも来場者数が多かったらしく、明るさと活気にみなぎっていたように思えましたね。

IMG_2858.JPG IMG_2861.JPG
(↑)まずは、選手が勢ぞろい。中畑監督の挨拶から始まります。

IMG_2868.JPG
(↑)その後は横浜市出身、横浜高校OBにしてベイスターズ大ファンとして知られる
  お笑い芸人・山崎まさやの司会で進行します。最近のベイスターズイベントではおなじみの人です。

IMG_2884.JPG IMG_2888.JPG

IMG_2985.JPG IMG_2987.JPG
(↑)特設ステージではいろいろな選手が参加して様々なミニイベントがあります。
  普段の試合では見られない各選手の素顔が見られるのが実に楽しいところ。
  今のチームのムードメーカー的な存在が誰なのかも大体わかりますね。

IMG_2995.JPG IMG_2994.JPG
(↑)桑原・・・(苦笑)

IMG_2934.JPG IMG_2936.JPG
(↑)YOKOHAMA高校野球部OB会
  高校野球の名門にしてベイスターズ選手の最大学閥(?)横浜高校出身選手が集うコーナーがあります。
  今年は多村・筒香・乙坂・後藤・小池コーチの5名がステージ参加。
  ともに同じ野球部の先輩後輩の関係・・・とはいえ、最年長・多村選手と最年少乙坂選手の年齢差は18歳。
  多村選手のベイスターズ入団年(1994年)が乙坂選手の誕生年です。

IMG_2891.JPG IMG_2894.JPG
(↑)フィールドも開放されています。
  内野エリアは選手と一緒にプレーできる参加形イベントエリア(参加する場合は整理券が必要)。
  ベイスターズの選手とキャッチボールができたり、コーチのノックを受けたりすることができます。

IMG_2877.JPG IMG_2915.JPG

IMG_2866.JPG IMG_2905.JPG
(↑)外野エリアにはグッズなどの販売ブースや各企業のPRブースなどがひしめいています。

IMG_2908.JPG IMG_2918.JPG
(↑)サインブースにはもちろんですが、ところどころに本物の選手が混じっていました。
  写真はハマの番長・三浦選手(左)と山崎選手(右)。

IMG_2881.JPG
(↑)リリーフ投手が登板するときに乗ってくるリリーフカーにも乗れます。

IMG_3013.JPG IMG_3015.JPG
(↑)午後からは内野エリアでメインイベントともいえる選手参加の企画が始まります。
  まずはTBSの「炎の体育会TV 公開収録」
  ベイスターズドリームチームとベースランニングのリレー対決するのは・・・(??)
  12月にTVで実際に放送されるものなので、ここでは中身の詳細は控えます。

IMG_3010.JPG
(↑)球団の大OB・屋鋪要氏登場です。
  現役時代は高木豊・加藤博一と共に「スーパーカートリオ」と言われた俊足の選手でした。
  余談ながら、実はこの人・・・大の鉄道マニアでもありまして、SLの撮り鉄としても知られており、
  鉄道雑誌でコラムを掲載したり、蒸気機関車の本(『屋鋪要の保存蒸機完全制覇』)まで出したりしています。

IMG_3012.JPG
(↑)なぜか声優のカネトモ(金田朋子さん)も登場。
  ベイスターズファン声優としては森川智之さんや松本梨香さんなどが知られていますが・・・
  実はこの人も・・・??

IMG_3028.JPG IMG_3032.JPG

IMG_3033.JPG IMG_3034.JPG
(↑)イベントの合間には今年入団の新人選手(ドラフト1位〜育成選手)の紹介もされます。
  この先のベイスターズを担う選手たち・・・これからこの横浜で大いに奮闘してください。

IMG_3053.JPG IMG_3054.JPG
(↑)最後のメインイベントは「バラエティベースボール」。
  今年はチーム・バネ(黒羽根チーム) vs チーム・ゴメス(後藤チーム)。
  へんてこなルールでの紅白戦・・・といったところでしょうか。

IMG_3081.JPG IMG_3090.JPG
(↑)ぶっちゃけ何でもありのルールなので、代打でマスコットのDBスターマンまで登場します(笑)。  
  表面積が多い分(?)すぐにデッドボールになりますが、最後はちゃんとバットに当てて打っていました。
  写真右はフライパンを手に打席に入るゴメス(後藤選手)。

IMG_3083.JPG IMG_3085.JPG
(↑)サードまで進塁するDBスターマン・・・
  この体型で、どうやってサードまでアウトにならずに走って来れたのかは特に触れません(笑)。

IMG_3092.JPG IMG_3094.JPG
(↑)試合は2回で終了。4対4の引き分け・・・って、もはや勝ち負けはほとんど関係ない試合ですが。
  そしてほぼ脈絡もなく(?)ズボンを脱がされて試合終了の挨拶をする山崎まさやと筒香選手。

IMG_3096.JPG IMG_3099.JPG

IMG_3100.JPG IMG_3101.JPG
(↑)フィナーレセレモニーは今シーズンの優秀選手の表彰式・・・
  チーム初の10勝投手にして最終的に11勝を挙げた井納選手、
  打率3割、本塁打22本、打点77、得点圏打率4割1分6厘でチーム4冠の筒香選手、
  盗塁39のセ・リーグ盗塁王に輝いた梶谷選手、
  新人でのセーブ最多記録21を記録した三上選手の4人が敢闘賞(賞金300,000円)。
  勝利数12、防御率3.33、奪三振119でチームの勝ち頭投手の久保選手が
  スタジアム賞(MVP・賞金500,000円)にそれぞれ選ばれて表彰されました。
  みんな来シーズンもまた頼むよ〜。

IMG_3106.JPG IMG_3105.JPG
(↑)最後は外野のゲートより、選手とハイタッチしながら退場。
  私も番長・三浦選手、久保投手などいろんな選手とハイタッチしながらスタジアムを出ました〜(悦)。
 

ファンとしても選手としてもシーズンを締めくくるファンイベントですが、
今年もこんな感じに1日じっくり楽しんできました。
半分はハメ外し的なお祭りではあるものの、ファンと選手が交流して絆を深めあう機会としても
ファンフェスはやっぱり大事なイベントだなぁと改めて実感させられましたね。
選手のみなさんもファンのみなさんも今シーズンお疲れさまでした。

さて、次こそはCSシリーズ進出なるか?? 横浜DeNAベイスターズ。
来シーズンのチームの躍進へ大いに期待したいたいところです。

IMG_3074.JPG
(↑)DBスターマンもお疲れさまです(笑)。



23日(日) COMITIA110+コミティアX4

IMG_3110.JPG IMG_3111.JPG

さて翌日23日(日)は・・・
おなじみ、オリジナル創作同人イベントのコミティアです。

22日の夜に長野北部で震度6弱を記録する地震があり、開催に何らかの影響がないか
ちょっと心配されるところでもありましたが、ビッグサイトの東ホールの会場はいつものごとく
早くから参加者でにぎわっていました。

コミティア30周年の節目の年である今年の最後を締めくくる今回の秋コミティアは
いつもの普通のコミティアだけでなく
お座敷ブースで作品を頒布したり展示したりできるコミティアXも併せて開催ということで、
今回に限りなんと仮装やコスプレもOK。
会場に入った瞬間からいつも以上に「お祭り」的な雰囲気に満ち満ちていましたね。

IMG_3112.JPG IMG_3114.JPG

IMG_3115.JPG IMG_3117.JPG
(↑)珍しい(?)サークルのペーパー展示企画。なんと景品まで出る豪華企画(笑)。

IMG_3126.JPG
(↑)コミティアの販売ブースでは話題の『コミティア30thクロニクル』の作品集のほか
  いろいろなグッズも販売していました。
  「きみぴこぬいぐるみ」や特製のホッピー・日本酒まで売っています。いや〜お祭りですね(笑)。

IMG_3120.JPG IMG_3124.JPG
(↑)会場内でもやはりお座敷のコミティアXのブースが今回は目立っています。
  ゆったりと寝ころびながら作品を頒布するサークルさん、
  ゆったりブースを最大限に利用して作品を展示するサークルさん、
  絵本の読み上げや紙芝居の実演をするサークルさん、
  プロ級の背景描きの実演を披露するサークル(漫画塾)さん
  いつものコミティアにはない不思議な雰囲気が漂います。

IMG_3121.JPG
(↑)「ちゃぶ台返し」はもはやこのお座敷のコミティアXの定番(?)でしょうか。
  かつてのXでは鉄道模型のレイアウトなどを繰り広げるサークルさんもあったんですが
  今回は見当たりませんでした(残念)。

IMG_3119.JPG IMG_3118.JPG
(↑)ワークショップもいろいろ役立ちます。
  クリップスタジオの使い方講座を今回も聞き、液タブもいろいろいじくってきました。

このところは同人誌即売会以外の企画も盛りだくさんのコミティアではありますが
この日はいつもの主催や企業による企画(出張編集部や海外マンガフェスタ、ワークショップなど)
に加えて、コミティアXの広いブースやステージを利用した個々のサークルの実演企画やステージ企画、
作品展示などが盛りだくさんで、一般参加しているこちらとしてもどこから見ようか迷ってしまいます。
11時半くらいから会場入りしていたものの、会場内を歩きながら目につくものをじっくりと見て
様々な展示ブースや実演・パフォーマンスに足を止めているうちに、時間がどんどん過ぎてしまい、
気が付けば数時間が経っていたという具合で、いつもならメインで見て廻るはずの見本誌コーナーやサークルブースは
最後の方の時間で駆け足でめぐるような感じになってしまいました(汗)。
結局知り合いのサークルさんへの挨拶回りもほとんど出来ず、本もほとんど買えずで、
我ながらいつも以上に時間配分を誤った感が悔やまれるところでもありますね。
同人イベントで通常の即売会以外に楽しい企画がいっぱいあるのも少々考えモノだなぁとも思ってしまった次第で、
どうせなら全く同じ内容で2〜3日続けてコミティアやってくれないかな・・・とか無茶なことまで思っちゃいましたよ。

今回のサークル参加者さんたちからは
「いつものコミティアより全然売れ行きが悪かった」という声も多数あったようですけど
この会場内のコンテンツじゃ無理もないとも思うんですよね。
おそらく私みたいにお祭り企画の方に目を奪われて、買い物を忘れる人(一般参加者)は大勢いたはずですんで(苦笑)。
30周年記念回も今回で終わりなので、次以降はまたいつものコミティアに戻るんじゃないかとも思いますが、
今回のこの秋コミティア・・・サークル参加しようか、一般参加にしようかと迷った末に一般参加した私としては
結果的には「今回は一般参加で正解だったかもしれない」とも思っちゃいましたね。


イベント終了時には、フィナーレ企画として「蛍の光」の生演奏が流れる演出ぶり・・・
いや〜最後の最後まで凝りに凝った30年目のコミティアでした。
こちらとしてもまた、来年以降もサークル参加・一般参加ともにお世話になるかと思いますが、
創作同人屋としてはなんだかんだで長い付き合いとなるコミティア・・・
今後ともよろしくお願いします、というところでしょうか。

IMG_3107.JPG IMG_3108.JPG
(↑)よく見るとビッグサイトの周辺の紅葉が美しい頃でした。



というわけで、
2日連続で横浜〜東京ベイエリアの(?)全く毛色の違うイベントに参加してきましたが、
それぞれでいろいろ元気を分けてもらった感じで、とても充実した連休を満喫することができました。

明日からはいよいよ師走。仕事に冬コミ原稿の仕上げに、いろいろ忙しくなりますが、
ここでもらった元気のままに、今年最後の1ヶ月・冬コミまでもなんとか乗り切りたいと思います。
posted by 松風あおば at 23:57 | 日記

2014年11月14日

秋田内陸縦貫鉄道の旅

IMG_2668.JPG IMG_2624.JPG IMG_2621.JPG

11月も半ばに入り、秋も深まってまいりましたね。
日本各地は紅葉シーズン真っ盛りということで、TVのニュースなどでも
各地の紅葉情報などが流れている今日この頃ですが、
私・松風は先月の下旬、ちょっとばかり東北方面を旅したりしておりました。

IMG_2539.JPG IMG_2538.JPG

秋田新幹線E6系「こまち」に揺られること3時間・・・降り立ったのは
秋田県は南部、みちのくの小京都・角館(かくのだて)。
三方が山々に囲まれた仙北平野に位置する、歴史ある武家屋敷と桜並木などで知られる観光地ですが、
今回の旅の最初のお目当ては、この角館から秋田県の内陸部を北へと走る
第三セクターのローカル鉄道、秋田内陸縦貫鉄道・秋田内陸線。
その名の通り、この角館から秋田県の内陸の山間部を貫いて、
秋田県北部は北秋田市の鷹巣(たかのす)までを結ぶ総延長94.2kmの鉄道路線で、
この沿線の紅葉がそろそろ見頃という話を聞き、ついふらっと旅に出てしまった・・・というところです。

冬は雪に閉ざされる厳しい気候ながら、春は桜、初夏は新緑、秋は黄金色の稲穂に紅葉と
沿線の風景が四季折々楽しめる観光路線として名高い秋田内陸縦貫鉄道・・・なんですが、
実はその経営は苦しく、今後の存続が危ぶまれている鉄道でもあるんですね。
もともと角館線(角館〜松葉)と阿仁合(あにあい)線(鷹巣〜比立内(ひたちない))
という2つの国鉄の路線があったのを、
1986年(昭和61年)に秋田県や地元自治体が出資した第三セクター会社が引き継ぎ、
1989年(平成元年)にそれぞれの終点(松葉〜比立内)を結ぶ新線を開業させて
角館〜鷹巣間を結ぶ一本の鉄道として再出発したものなんですけど、
そのかつての国鉄角館線、阿仁合線の両路線ともが国鉄末期の「特定地方交通線」・・・すなわち
バス転換が検討されるほどの赤字ローカル線だったもので、その経営は当初から厳しく険しいものだったんです。

歴史を辿ると、この鉄道、沿線に「阿仁鉱山」という江戸時代より銀や銅が豊富に採掘されてきた
日本有数の鉱山があり、その鉱石輸送のために(当初から最終的には鷹巣〜角館間を一本の路線とする計画で)
敷設された路線でして、実際に長きにわたりその鉱石輸送に大きく貢献してきたものの
1978年(昭和53年)にその鉱山が閉山して以降はその輸送も無くなり、
沿線の過疎化も進んで利用客は激減、ついには廃止が検討されるまでに至ってしまったんですね。
高度成長の波の中での産業構造の変化やそれに伴う人口の減少などにより
同じような運命に晒されて、姿を消していった地方ローカル線は各地にたくさんあります。
・・・が、ここの路線の地元は鉄道をあきらめませんでした。
あえて自分たち(自治体)で引き継いで、かつ、国鉄時代に成しえなかった両線の一体化までも進め、
地元の生活路線+観光路線として存続させるべく、その努力は今なお続いている・・・という次第なんです。

 秋田内陸縦貫鉄道(秋田美人ライン)のHP(↓)
  http://www.akita-nairiku.com/

そんな鉄道ですので、鉄ちゃんとしてはなるべく乗って応援してあげたい・・・という気持ちもあり
今回は「紅葉の見頃」を機会に角館までやってきたというのもあったんですが、
・・・あいにくこの日の天気は雨模様。
山の方を見れば霧で視界が霞み、残念ながら紅葉を愛でる行楽日和とは言えない状態でした。

とはいえ、せっかくはるばるやって来た角館・・・景色は期待できなくとも
ここはローカル鉄道の乗り鉄旅を大いに楽しもうとばかりに、新幹線「こまち」を降り、
JR角館駅の改札を出て、すぐ隣の秋田内陸縦貫鉄道の駅舎に向かいます。

IMG_2543.JPG IMG_2544.JPG IMG_2547.JPG

乗る列車は12時02分角館発の急行「もりよし」号・・・秋田内陸線に1日1往復半だけ走る急行列車です。
切符売り場で1日乗車券を買い、改札が始まると同時にホームに直行・・・列車はすでに停車していました。

IMG_2548.JPG IMG_2546.JPG IMG_2550.JPG
(↑)秋田内陸縦貫鉄道のAN8800形気動車。
  急行「もりよし」号にはもともとAN8900形という急行仕様の専用車両があるのですが
  このところは経費削減のため定期運用から離脱しているらしく
  急行運用も普通列車用のAN-8800形に置き換えられているとか・・・。
  残念ながら、この日もそのAN8800形の2両編成での運行でした。

IMG_2551.JPG IMG_2552.JPG IMG_2553.JPG
(↑)発車を待つ間に車内を撮影。
  AN8800形は新潟鐵工所(現・新潟トランシス)が製造した、ローカル線向け軽快気動車(車体長18.5m)の
  グループに属する車両で、他の地方私鉄(3セク)のローカル線でも見られるポピュラーなタイプではありますが、
  座席はセミクロスシートでトイレ付き、ワンマン運転対応と、コンパクトにまとめられた車両です。
  座席の座り心地もよく、観光路線を走る車両としてはなかなかいい出来ではないでしょうか。

他にもちらほら乗客はいたものの、乗り込んで発車を待つしばらくの間の車内はガラガラ状態・・・
やっぱり経営難のローカル線なんだなぁとため息をつきながら見ていたのですが、
発車間際になって、中国人観光客と見られる団体のみなさんが大勢乗り込んできまして(汗)、
車内は突然にぎやかになりました。周りから聞こえてくる会話がおおよそ中国語なので
私の方がなにか「中国を旅している孤独な日本人」みたいな状態になっていましたが
秋田の山間のローカル線も、今や他所の国からのツアー観光客の団体さんが
いいお得意様になっているのかもしれません。

IMG_2597.JPG

やがて発車時刻になり、列車はゆっくりと角館駅のホームを離れます。

IMG_2555.JPG IMG_2565.JPG

列車はしばらくは周囲一面が田んぼの仙北平野の田園地帯を駆け抜けます。
今年のこの付近の米の収穫はほぼ終わっていたようで、すでに稲が刈り取られた田んぼがほとんどで
遠くに見える霧の霞む山並みと相まってちょっと寒々しい風景でしたが
古き良き日本の農村の風景という感じで旅情をかきたてられるものがあります。

IMG_2556.JPG IMG_2558.JPG
(↑)所々に稲をまだ刈り取っていない田んぼもあったのですが
  そんな田んぼの一部には「田んぼアート」なるものが作られていました。
  何種類かの違う種類の稲を組み合わせて一つの絵を構成しているという
  なかなか手の込んだ芸術なんですが、今年のテーマは「日本昔話」とのこと。
  これは「桃太郎」ですね。

IMG_2564.JPG
(↑)そして「鶴の恩返し」・・・なんですが、こちらは
  この時点ではだいぶ刈り取られて鶴の部分がかろうじてわかる程度でした。

IMG_2560.JPG IMG_2562.JPG
(↑)案山子(かかし)もかなり個性的です。ちょっとシュールな雰囲気をも醸し出していますので
  これならスズメも米泥棒も田んぼに近づかないかもしれません(笑)。

IMG_2566.JPG
(↑)急行「もりよし」の最初の停車駅は西明寺(さいみょうじ)。
  ここは「西明寺栗」という大粒の栗が穫れる秋田県有数の栗の産地として知られています。
  さらに西明寺の次の駅・八津(やつ)周辺はカタクリの大群生地として知られ
  4月下旬頃のカタクリの花見シーズンには大勢の見物客が訪れるとか。

IMG_2568.JPG

角館を出発して20分ほどで、列車はかつての国鉄角館線の終点・松葉に到着します。
ここは日本一深い湖・田沢湖に最も近い駅でありまして、
中国人観光客の団体のみなさんもここで一斉に降りていきました。駅前に観光バスが
数台待機しているのが見えたので、おそらくその後はバスで田沢湖方面に向かったろうと思われます。

車内の座席は一気に空きますが、この駅から乗車する人もちらほらいて
車内全体としてはさほど寂しい雰囲気にはならなかったというところでしょうか。
この先の比立内までの区間は、国鉄時代には完成しなかった秋田内陸縦貫鉄道の新線区間。
雨脚がやや強くなって来る中、列車は田園地帯を抜け、この先は山合いへと進みます。

IMG_2596.JPG IMG_2599.JPG IMG_2623.JPG
(↑)松葉〜比立内間は1989年(平成元年)に開業した新線区間。
  線路の線形や規格は格段に良くなりますが、山間部に入るためトンネルや鉄橋が多くなります。

IMG_2576.JPG IMG_2577.JPG
(↑)上桧木内駅では上り列車と交換。ここは無形民俗文化財の紙風船上げで有名な山里。

IMG_2579.JPG
(↑)山合いではまだ稲刈り前の田んぼも目立ちます。雨の中でも黄金色に輝く稲穂は美しいですね。

IMG_2587.JPG
(↑)戸沢駅を過ぎると、列車は連続するいくつものトンネルをくぐります。
  そのうちの一つ「十二段トンネル」は全長5,697メートル。秋田内陸縦貫鉄道最長のトンネルです。

IMG_2594.JPG IMG_2593.JPG
(↑)マタギ(狩人)の里として知られる阿仁マタギ駅に到着。
  ここは森吉山自然公園への玄関駅で、近くには熊牧場などもあります。

IMG_2610.JPG IMG_2612.JPG
(↑)さらに深山幽谷へと進む列車。トンネルの合間の鉄橋上から見える阿仁川の渓谷には
  確かに紅葉が色づいていました。

急行「もりよし」号には、女性のアテンダントさんが乗車しており
車窓の見どころに差し掛かると列車は減速し、アテンダントさんのガイド説明が入るなど
観光列車としてのサービスが充実しています。
紅葉の綺麗な渓谷の風景は、この路線の秋の風物詩ともいえるようですが
アテンダントさんによると、紅葉は日々刻々と変化しているそうで
この時期は1週間たらずの短期間でもその風景はかなり様変わりしてしまうとか。
正直言うとこの時は錦織りなす鮮やかな紅葉・・・というほどの紅葉でもなかったんですが
秋田杉の濃い緑に混じる赤や黄色の葉がむしろこの地方の樹木の植生を物語っているようで
北東北・秋田を旅しているという実感も次第にこみ上げてきました。

やがて列車は比立内駅に到着(↓)。

IMG_2614.JPG IMG_2616.JPG

ここが旧国鉄阿仁合線の終着駅で、新線区間はここで終わりです。
この先、終点・鷹巣までは旧国鉄阿仁合線から引き継いだ路線となります。

IMG_2619.JPG IMG_2625.JPG

比立内を過ぎても、しばらくは列車は紅葉の色づく阿仁川沿いの渓谷をさらに進みます。
この頃には雨も弱まってきて空が大分明るくなり、時折日差しもさすようになっていましたが、
やがて車窓に民家などの建物が多く見えるようになってきたかと思うと、
列車はこの沿線の最大の町、北秋田市阿仁地域の中心地・阿仁合に到着しました。

IMG_2635.JPG
(↑)秋田内陸線のほぼ中間に位置する阿仁合駅は秋田内陸縦貫鉄道の本社と車両基地がある駅。
  巨大な三角屋根のある駅舎は「東北の駅百選」にも選ばれていますが、
  ちょうど北緯40度線上にある駅としても知られています。

IMG_2636.JPG
(↑)もともとは鉱山の町であった阿仁合。
  駅所在地の地名(住所)は今も「秋田県北秋田市阿仁銀山」。
  近くには鉱山の歴史を伝える「伝承館」「異人館」などのスポットもあります。

IMG_2638.JPG
(↑)隣接する車両基地にはこの時乗っていた車両と同じAN8800形気動車が2両。
  本来のこの急行「もりよし」号用の車両だったAN8900形気動車は、この日は
  臨時列車(快速)の「森吉山麓紅葉号」の運用に充てられて出払っていたようです。

IMG_2639.JPG

阿仁合を過ぎると、列車は再び阿仁川に沿って北上します。
このあたりの阿仁川は鮎釣りの名所としても知られ、シーズンには鮎釣りの釣り人でにぎわうとか。
天気が良ければこの辺りの車窓右側には、この沿線の象徴的な山である標高1,454メートルの
名峰・森吉山(もりよしさん)も見えるはずなんですが、悪天候のこの日は視界が霞んでいて、
残念ながらその雄姿を拝むことはできませんでした。

IMG_2631.JPG IMG_2642.JPG
(↑)阿仁川流域をゆっくり進みます。
  車窓には豊かな自然と人の暮らしが共存する里山の風景が広がってます。

IMG_2641.JPG
(↑)阿仁合を出てしばらくすると、再び「田んぼアート」が現れます。ここは「かぐや姫」。

IMG_2644.JPG
(↑)そして「かさじそう」。ちょっと見頃は過ぎてしまった感はありますが、なかなか見事な作品です。

IMG_2651.JPG
(↑)奥森吉観光の玄関口、阿仁前田駅に到着。
  駅舎に日帰り温泉施設(クウィンス森吉)が併設されている「温泉駅」として知られる駅なんですね。

IMG_2648.JPG
(↑)阿仁前田は、古くから森吉山の良質な秋田杉の集積地として栄えた町でもあったそうで
  駅前には大きな木材の集積場らしき施設があります。
  1968年(昭和43年)まではこの駅を起点とした森林鉄道も存在していたとか。


そして、さらに阿仁川沿いを北上すること数分、
蛇行する阿仁川の川幅が少しずつ広がり始め、再び車窓に人家が多く見え始めたかと思う頃、
列車は米内沢(よないざわ)駅に到着しました(↓)。

IMG_2653.JPG IMG_2664.JPG

角館駅を出発して1時間38分。
秋田内陸縦貫鉄道の終点・鷹巣まではあと15キロメートルほど、
この急行「もりよし」号ならあと20分ほどで到着というところなんですが、
実は今回の私の秋田内陸縦貫鉄道の旅は都合によりここ(米内沢)で折り返しです。

IMG_2656.JPG IMG_2655.JPG
(↑)米内沢駅は有人駅(簡易委託駅)で、切符も販売され改札業務も行われていました。
  待合室は静まり返っていてちょっと寂しげでしたが、折り返しの列車が着くと
  地元の学生さんをはじめそこそこの人が下車していたので、
  それなりに利用者のある駅のようです。  

秋田内陸縦貫鉄道全線走破まであとわずか・・・
というところで下車するのはちょっと名残り惜しいところでもあったんですが
秋の北東北の山里を走るローカル鉄道の旅はなかなか印象に残るものとなりました。
悪天候もあり、また紅葉のピークという点からもちょっと外した感もあったので
この路線の景色を楽しむという点では、ちょっとタイミングが悪かった気もするんですが、
存続が危ぶまれる鉄道ながら、この秋田内陸縦貫鉄道が
観光路線として、そして生活路線として今なお息づいているのを確かに感じ取れたというのが、
乗り鉄としてはなによりうれしいところですね。


ローカル線に揺られ、先を急がず
移り行く車窓の風景、日本の原風景とも呼べるような風景をゆっくりと眺める時間というのも
やっぱりいいものです。
みなさんも(鉄ちゃんじゃない方も含めて)、殺伐とした日常生活や都会の雑踏に疲れたとき(?)は旅に出て
知らない山里を走るこんなローカル線に乗ってみてください。
(「赤字路線救済のため、みんな乗って」という意味だけじゃなく(汗))
きっと心洗われる情景に出会えるかと思いますよ。

IMG_2652.JPG
(↑)急行「もりよし」の車内販売で買った秋田内陸縦貫鉄道グッズ(チョロQと手ぬぐい)。
  「もちもち三角」というバター餅やハタハタの燻製、りんごチップスなどのお菓子・つまみも買ってたんですが
  ・・・写真を撮る前に食べてしまってました(汗)。

私も、次は季節を変えて・・・
できれば桜のシーズン(北東北なので4月の下旬くらいでしょうか)に再びこの路線に乗りに来たいですね。
その頃は春コミティアの直前というのが、またも気になるところなんですけど・・・(汗)。






ちなみに・・・

今回、私がこの秋田内陸縦貫鉄道の乗り鉄旅にやってきながら、
全線走破はせず途中駅・米内沢で降りてしまったのは、どうしてか?・・・なんですが
別に時間的な都合とかではなく、実はここでちょっと見学したいスポットがあったんですね。

IMG_2654.JPG

それはこの米内沢駅から徒歩15分ほどの場所にある「浜辺の歌音楽館」という小さな記念館。
秋田県の山合いの町で「浜辺の歌」とはこれいかに??・・・と思われるかもしれませんが、
ここ北秋田市米内沢は「♪あした浜辺をさまよえば・・・」っで始まる「浜辺の歌」で知られる
作曲家の成田為三(なりたためぞう)の生誕地でして、その成田為三の資料が展示されている施設があると聞いて
一度来てみたいと思っていたんです。

IMG_2658.JPG IMG_2657.JPG IMG_2659.JPG
(↑)「浜辺の歌音楽館」
  小さい施設ながらも、郷土が輩出した音楽家の偉大な功績を後世に伝えるべく
  興味深いいろいろな資料が工夫を凝らして展示されていました。

実をいうと私・松風自身、今現在「にじたま」で出しているいつものシリーズもの作品以外に
ちょっと読み切りものの漫画を一つ構想中でして・・・
詳細についてはここでは控えさせていただくものの、そのタイトルはズバリ・・・『浜辺の歌』。
完全なオリジナル話ながら、この歌に大いに関係する話なので
ここへはちょっとばかり調べものに来た(??)・・・というところでしょうか。
この作品は来年中のどこかでみなさんにお披露目できるかと思いますので、
『てつもえ』などと同様に、ご期待してお待ちいただけたら幸いです。
posted by 松風あおば at 22:21 | 日記