2018年01月24日

ラグビー・トップリーグ頂上決戦 in 秩父宮ラグビー場

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2015年のラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会で
日本代表が強豪・南アフリカ代表を34―32で下す歴史的勝利を収めて世界を驚かせた
というニュースを、みなさんは覚えてますでしょうか?

日頃ラグビーに興味なかった人もこの時ばかりはこの快挙に湧き上がり
一躍日本のラグビーが注目された、というのもすでに2年以上前のこと・・・。
来年2019年には日本でラグビーのW杯が開かれるということもあって
今再びラグビーが注目を浴びている
・・・と言いたいところではあるんですが、このラグビーという種目、
人によって興味のある無しがかなりハッキリ分かれる球技であることもあってか
その人気はかなり限定的で、実際のところメディア上での露出度は
野球やサッカーのようなメジャーな種目と違ってかなり地味なんですよね。
東京オリンピックを前にこのラグビーW杯が日本であること自体
知らないかあるいは関心すら無いという人が多いのが現実かもしれませんが、
それ以前に国内の社会人ラグビーリーグである「トップリーグ」についても
その認知度にはかなり温度差があるんじゃないかと思います。

私・松風も、実はラグビーには元々あまり興味はなかったんですが、
数年前より高校時代の後輩に誘われて生の試合を観戦しに競技場に足を運んでいるうちに
それなりに興味が持てるようになってきた、というところでして
今も細かいルールなどを勉強しつつ(?)、時々誘われては
実際の試合を自分なりに楽しんで観戦しているという感じなんですね。
で、先日もそのトップリーグのラグビーの試合を観戦しに行ってきたということで、
今回はその時のお話をしたいと思います。

その試合というのは、
トップリーグの優勝決定トーナメント(日本選手権)・・・
2017-18年シーズンの優勝チーム(+2〜4位チーム)が決まる試合だったんです。
全国の社会人ラグビーチーム16チームの今季の王者が決まる試合ということで
私もそれなりに興味を抱きつつ、寒い中ラグビー場に足を運んだんですが・・・
それはどんな試合で、その頂点を極めたのはどのチームだったのか??
簡単に振り返ってみたいと思います。

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(↑)1月13日(土)、東京は外苑にある秩父宮ラグビー場。
  この日の試合はトップリーグ・総合順位決定トーナメント第2節。
  11時30分からの3位決定戦、ヤマハ発動機 vs トヨタ自動車と
  14時00分からの優勝決定戦、サントリー vs パナソニックの2試合。
  トップリーグの試合方式(順位決定方式)はシーズンごとにたびたび変更され
  正直わかりづらいものもあったんですが、今年は全16チームを前年の成績によって
  2つのカンファレンス(レッドカンファレンスとホワイトカンファレンス)に分け、
  それぞれの上位2チームがラグビー日本選手権を兼ねた1〜4位決定トーナメントに
  進むという方式が採用されたんですね。
  この日の第2節はそのトーナメント第1節の敗者(ヤマハ・トヨタ)が3位決定戦、
  勝者(サントリー・パナソニック)が優勝決定戦に進出するという流れでした。

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(↑)ということで、まずは3位決定戦。
  水色ジャージのヤマハ発動機ジュビロと
  赤色ジャージのトヨタ自動車ヴェルブリッツの対戦です。
  寒い日でしたが、ホイッスルとともに熱い戦いの火ぶたが切って落とされます。

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(↑)前評判では、トヨタがやや優勢か(?)と言われていたこの試合。
  試合開始直後にトヨタがペナルティゴールで3点を奪い、
  やはりこのままトヨタペースで展開するか(?)と一瞬思われたものの、
  その後はなんとヤマハがトライを連発。
  前半だけで3トライ(+3ゴール)を決める猛攻でトヨタを圧倒する展開となりました。

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(↑)2015年W杯での活躍ですっかり国民的人気選手となった五郎丸歩選手。
  この日もコンバージョンゴール(トライ後のゴール)をすべて正確に決めていましたが
  おなじみのキック前の左右の人差し指の先を合わせた忍者ポーズ(五郎丸ポーズ)は
  すでに封印してしまったらしく、この試合で見ることはできませんでした。

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(↑)後半開始直後にもヤマハはさらに1トライ(+1ゴール)を挙げ、
  いよいよ圧勝ムードになってきます。

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(↑)トヨタも後半終了間際に1トライ(+1ゴール)を奪い、最後の粘りを見せますが・・・

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(↑)反撃もこれが精一杯。結局28対10でヤマハジュビロの勝利、総合3位が決定しました。



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(↑)さて、3位決定戦の後はいよいよ優勝決定戦(日本選手権)・・・
  黄色いジャージのサントリーサンゴリアスと
  青いジャージのパナソニックワイルドナイツの試合です。
  頂上決戦だけにさすがに注目度が違います。
  秩父宮ラグビー場が通常のリーグ戦では考えられない(?)
  ほぼ満員に近い23,000人を超える観客で埋まりました。

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(↑)観客が起立しての国歌斉唱も粛々と行われ、いよいよ試合開始です。
  ホワイトカンファレンス1位のパナソニックは今季ここまでなんと0敗、
  レッドカンファレンス1位のサントリーも今季ここまでわずか1敗
  (負け試合はパナソニックとの交流戦のみ)と他チームを圧倒してきた両者が激突・・・
  明らかに普通とは違う、張り詰めた緊張感が漂います。

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(↑)試合は、前半4分にサントリーが1トライ(+1ゴール)を挙げるも
  すぐさまパナソニックが1トライを奪い返すという序盤から頂上決戦らしい白熱した展開・・・
  しかし、パナソニックは直後のコンバージョンゴールとペナルティキックを続けて失敗。
  後から振り返ると、ここがこの試合の大きなポイントとなりました。

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(↑)サントリーは前半32分にもトライを挙げ、前半を12対5で折り返します。
  リードを奪っているとはいえ1トライ(+1ゴール)を奪われれば振り出しに戻る点差で
  相手は圧倒的な攻撃力を誇る強豪パナソニック。
  サントリーもこの時点ではまだ勝利は見えていなかったと思いますね。

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(↑)後半に入ると、パナソニックの猛攻が始まります。
  前半でリードを奪ったサントリーも後半になるとパナソニックの攻撃に押され
  自陣の防御に手いっぱい・・・ゴールラインすれすれの攻防が何度も繰り返され
  いつ同点に、あるいは逆転されてもおかしくない、手に汗握る展開になってきます。

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(↑)後半16分、パナソニックはペナルティキックを奪い、得点は12対8と4点差に・・・
  いよいよ1トライのみで逆転できる形勢に持ち込みました。

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(↑)しかし、それを上回ったのがサントリーの防御力。
  密集での激しいプレーと巧みな連携でパナソニックのトライを許しません。
  後半40分のホーンが鳴った後もゴールラインすれすれの激しい攻防が続きましたが・・・
  (ラグビーの試合は、ホーンが鳴った時点で終了ではなく、ラストプレーになり
  そのプレーが切れた時点でノーサイド(試合終了)となります。
  ホーンが鳴ってから逆転トライというケースも結構あります。)

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(↑)結局、粘りに粘ってトライを許さなかったサントリーが12対8のまま勝利。
  2季連続5度目の優勝(日本選手権としては2年連続8度目の制覇)を果たしました。

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(↑)防御の弱いチームだったら、おそらくパナソニックがいくつものトライを決めていただろう
  という試合でしたが、結局サントリーの防御力が光ったこの試合。
  もう1トライを奪えていれば・・・
  あるいは序盤のコンバージョンゴールとペナルティキックを失敗しないで決められていれば・・・
  埋められた点差だっただけに
  パナソニックにとっては悔しさも残る一戦だっかもしれませんが、これも勝負の世界。
  パナソニックの選手のみなさんには、この悔しさをバネに来季の奮闘を期待したいところです。
  サントリーの選手のみなさんには優勝おめでとう、勝って兜の緒を締めよということで
  来季も強いチームを期待しています。

努力を重ね、実力を極めつくした者同士がしのぎを削り合う頂上決戦・・・
トップクラスとなれば実力差はほとんど無いケースも多く、
そこではほんのわずかの「何か」によって明暗がくっきり割れてしまうことがしばしばあります。
スポーツの試合はそれが如実に現れる世界。
オリンピックやW杯などいろいろなスポーツの祭典でこれからも
そんな悲喜こもごものドラマをたくさん目の当たりにするかと思いますけど、
スポーツを観戦をする側にとってはそれも大きな醍醐味の一つでして、
今回の試合もそれを大いに感じさせてくれるものがありましたね。
心底応援するチームがあればなおさらそれを自分のことのように真剣に楽しめる(?)
のかもしれませんが・・・私の場合は、
それはプロ野球の横浜DeNAベイスターズの試合の方で楽しみたいと思います、ハイ(笑)。


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ちなみに、この秩父宮ラグビー場・・・
1947年(昭和22年)の完成以来70年の伝統を刻んできたラグビーの聖地ですが、
施設の老朽化がいよいよ激しく、今後の神宮外苑の再開発計画の下
2019年のW杯終了後、2020年の東京オリンピックまでに解体されることが決まっているんですね。
その後は神宮球場と場所を交換する形で建設される新ラグビー場に置き換わるそうですが、
数々の名勝負の汗と涙が染みこんだ熱戦の舞台もその歴史に幕を閉じようとしています。
時代も刻一刻と移り変わっていますね。
posted by 松風あおば at 23:41| 日記