2020年03月23日

稲田堤駅〜京王稲田堤駅

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鉄道の駅名は、地名に由来するものが多いですが
その中には「西武新宿」駅とか「京急川崎」駅、「京成上野」駅といった
地名の前に鉄道会社名(略称)を冠して
「(鉄道会社名)+○○」駅となっている駅名もちらほら見受けられます。

この種の駅名は、その駅ができた当時に
同一地域内に既に地名を称した別路線の「○○駅」が存在していたため
その従来からあった駅と区別するために
あえて鉄道会社名を冠した駅名にした、といったケースが多いのですが
各地にある「○○」駅と「(鉄道会社名)+○○」駅の地理的な位置関係を見ると
これが結構まちまちといいますか、
両駅が隣接していてほぼ同一駅とみなしても差支えないケースもあれば
逆に両駅間の距離が数百m、あるいは数km以上も離れているようなケースもあったりで、
両駅を経由して乗り換えが可能かどうかは、ケースバイケースと言わざるを得ません。

両駅が隣接していなくても、数百m程度の距離なら乗り換え自体は可能で
実際に「乗換駅」として認知されているものも数多くあるんですが
その両駅を乗り継いでの連絡定期券を購入できるか否か等は
鉄道会社の規約などにもよるので、
利用者はそのへんも含めて注意が必要でもあるんですね。



今日はそんな「○○」駅と「(鉄道会社名)+○○」駅の一例として
神奈川県は川崎市多摩区にある
JR南武線の「稲田堤」駅と京王電鉄相模原線の「京王稲田堤」駅を
紹介したいと思います。

稲田堤(いなだづつみ)・・・というのは
多摩川の西岸、神奈川県川崎市多摩区菅(すげ)一体の地名なんですが、
ここには
神奈川県の川崎と東京の立川を南北に結ぶJR南武線と
東京の調布から神奈川県相模原市の橋本まで結ぶ京王電鉄相模原線が走っていて
JR南武線には「稲田堤(いなだづつみ)」駅、
京王相模原線には「京王稲田堤(けいおういなだづつみ)」駅があります(↓)。

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JRの稲田堤駅の開業は1927年(昭和2年)、
京王稲田堤駅の開業は1971年(昭和46年)・・・ということで
京王の方がずっと新しい駅だというのは言うまでもないんですが、
この両駅は地理的には400mほど離れているんですね。
以前は、両駅は正式には乗換駅とされておらず、
両線とも乗り換えの案内などは基本的に無かったそうなんですが、
2006年頃より車内放送・駅構内案内板に乗換案内がされるようになり、
2008年3月15日からはこの両駅を乗り継ぐ連絡定期券も発売されるようになって
現在は名実ともに乗換駅とされています。

一般的には
「少し不便だけど、乗り換えには一応使える」駅同士として認知されている
と言ったところなんですが、
私・松風にとっても公私ともに時々乗り継ぎに使う両駅なもので、
ここでは以前撮った写真で紹介したいと思います(↓)。


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(↑)JR南武線の稲田堤駅です。
  相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、2つのホームは跨線橋で結ばれており、
  上り(川崎方面)ホームの立川駅方の端に改札口があります。
  現在の駅舎は開業当時からの駅舎のようですが、この先橋上駅化される予定で、
  すでにその工事が始まっています。

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(↑)さて、ここから京王稲田堤駅へ向かいます。
  京王稲田堤駅は南口と北口があり、そのどちらに向かうかで経路も異なるんですが
  メインとされるのは南口側「京王駅前通り」を経由するルート(青線)の方ですので
  この日もこちらへ向かうことにしました。

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(↑)まずは南武線の踏切を渡ります・・・が、 
  警報機が鳴り遮断機が下り始めたら、無理な横断は止めましょう。

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(↑)南武線の黄・橙・ぶどう色の3色帯のE233系電車を上下2本見送ります。

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(↑)橋上駅化された暁には、自由連絡通路を通じて下りホーム側にも出口が設けられるので
  京王稲田堤駅南口まで行くのに踏切を渡る必要もなくなるはず・・・なんですが
  工事は用地買収が難航した影響でかなり遅れているんだとか。

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(↑)さて、踏切を渡って先へ進みます。
  稲田堤駅前通りの歩道は狭く、正直歩きにくいんですよね(汗)。
  街並みは良くも悪くも(?)昭和の香り漂う商店街という感じでしょうか。

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(↑)案内表示が目立たないので、素通りしてしまいそうになるんですが・・・
  踏切を渡ってすぐ、15mほど直進した所で右折します。

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(↑)とても狭い路地のような通りに入りますが、
  この通りこそが京王稲田堤駅南口へと伸びる「京王駅前通り」なんですね。
  ここは混雑するとなかなか進めないそうで、この辺に住む私の友人の話では
  通勤時間帯は結構イライラさせられるんだそうです。
  「安全は心と時間のゆとりから」という
  アーチ看板の一言がそれを物語っていますね(苦笑)。

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(↑)道路は所々で広くなったり狭くなったり・・・。
  いわゆるセットバック道路(建築基準法42条2項道路)のようで、
  道路の中心線から2m(幅員4m)を確保すべく、
  新しい建物ほど引っ込んでいるようです。

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(↑)特にこれといった特徴のないチェーン店ばかりの
  窮屈な駅前通りを進むこと5分程度・・・京王線の高架が見えてきました。

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(↑)京王稲田堤駅の南口にやっと到着です。
  ここから京王線に乗れば新宿まで25分程度で行けるものの
  乗換駅としてはやはり不便・・・といいますか、
  所要時間以上に面倒くささを感じる(?)両駅での乗り継ぎでした。

「稲田堤」駅と「京王稲田堤」駅・・・
「○○」駅と「(鉄道会社名)+○○」駅のパターンの中でも
距離は少し離れているものの乗り換えができるタイプの一例でしたが、
他のケースでも、おおよそ400m(0.4q)以内の範囲にある場合は
相互に乗換駅として利用されているものが多いようですね。


参考までに
首都圏にある主な「(鉄道会社名)+○○」駅と「○○」駅の位置関係(大まかな距離)を
ざっと列挙してみると、以下のようになります(↓)。

<京成電鉄>
 京成上野 (近接) 上野 ○
 京成小岩 (1.3q) 小岩
 京成船橋 (0.2q) 船橋 ○
 京成津田沼 (1.2q) 津田沼
 京成幕張本郷 (近接) 幕張本郷 ○
 京成幕張 (近接) 幕張
 京成稲毛 (0.6q) 稲毛
 京成千葉 (近接) 千葉 ○
 京成佐倉 (2.1q) 佐倉
 京成酒々井 (0.7q) 酒々井
 京成成田 (近接) 成田  ○
 京成曳舟 (0.5q) 曳舟(東武鉄道)
 京成金町 (近接) 金町  ○

<京浜急行電鉄>
 京急蒲田 (0.8q) 蒲田
 京急川崎 (0.3q) 川崎 ○
 京急鶴見 (0.2q) 鶴見 ○
 京急新子安 (近接) 新子安
 京急東神奈川 (近接) 東神奈川 ○
 京急田浦 (1.5q) 田浦
 京急久里浜 (近接) 久里浜 ○

<京王電鉄>
 京王稲田堤 (0.4q) 稲田堤 ○
 京王永山 (近接) 小田急永山(小田急電鉄) ○
 京王多摩センター (近接) 小田急多摩センター(小田急電鉄) ○ 
          (近接) 多摩センター(多摩都市モノレール) ○
 京王八王子 (0.4q) 八王子  ○
 京王片倉 (0.8q) 片倉
 京王多摩川 (16q超) 多摩川(東急電鉄)

<東京メトロ>
 地下鉄成増 (0.2q) 成増(東武鉄道)
 
<東武鉄道> 
 東武練馬 (4.8q) 練馬(西武鉄道・都営地下鉄)
 東武竹沢 (0.5q) 竹沢
 東武宇都宮 (1.5q) 宇都宮
 東武日光 (0.3q) 日光

<西武鉄道>
 西武新宿 (0.4q) 新宿 ○(JR、京王、小田急のみ)
 西武秩父 (1.3q) 秩父(秩父鉄道) ※ 西武秩父は御花畑(秩父鉄道)と近接
 西武立川 (7q超) 立川

<小田急電鉄> ※ 「小田急永山」「小田急多摩センター」は京王電鉄の項参照
 小田急相模原 (9q超) 相模原

   ※ 太字は一般に「乗換駅」「接続駅」とされている駅。
   ※ 「○」は連絡定期券の乗り継ぎ可能駅として指定されている駅。
   ※ 乗り換え距離が0.2q未満は「近接」と表示。
   ※ 相手駅で鉄道会社名の表記が無いものはJR駅。


ちなみに、鉄道会社名を冠するものではありませんが、
別路線にある駅同士で駅名が同一(同一地域内)でも
それぞれの駅が離れているというケースもあります(↓)。

 浅草(東京メトロ・東武鉄道) (0.6q) 浅草(つくばエクスプレス)
 弘明寺(横浜市営地下鉄) (0.5q) 弘明寺(京浜急行電鉄)

これらの駅をご利用の際は、相互乗り換えが可能かどうか
十分ご注意ください。
posted by 松風あおば at 22:16 | 日記