2020年05月04日

緑のたぬき 東西味比べ

5月に入りましたね。新緑の季節になりました。
って、前回も同じような挨拶を言ってたような気もしますが(汗)、
今は新緑が美しい季節・・・ということで、
今日はカップ麺の「緑のたぬき」(↓)のお話です(笑)。

緑のたぬきミニ.jpg

「マルちゃん」ブランドでおなじみの東洋水産鰍ェ
1980年(昭和55年)から製造・販売している和風カップそば「緑のたぬき」。
ロングセラー商品なので、今や日本人なら誰もが知っている
代表的カップ麺ブランドの一つと言えるかと思いますが
このカップそば、実は地域性があり、
つゆのだしの素材・味付けが販売地域によって異なるというのを
ご存知でしょうか?

「緑のたぬき」は現在、
東日本向け、西日本向け、関西向け、北海道向けの4種類が
販売されているそうなんですが、
このうち広域的なのは東日本向けと西日本向けの2種類で
これらはパッケージ側面部分の「E」マークまたは「W」マークで
区別できるようになっているんですね。


私・松風は神奈川の人間なので、
これまでは基本的に「E」の方、つまり東日本向けの商品しか
食べたことが無かったんですが、
先日、インターネットの買い物サイトを通じて雑貨類を購入した際、
同じネットショップのページにあった
「緑のたぬき ミニサイズ」の12個セットの広告が目について
ついそれを一緒に買ってしまったところ・・・
このショップが西日本にあるお店だったからでしょうか?
数日後、実際に届いた「緑のたぬき」の段ボール箱をふと見てみたら・・・

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(↑)思いっきり「西」の文字が・・・!?

これはもしや? と思い、
中に入っている「緑のたぬき」のカップ部分も見てみたところ・・・

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(↑)やっぱり「W」マークが!?
  なんと、西日本向け「緑のたぬき」だったんです。

これは私にとっては思わぬサプライズ。
でもせっかくだから、東日本向け(E)とどう違うのか? 
ここは食べ比べてみようと思い、
結局、地元のスーパーにも「緑のたぬき ミニサイズ」を
買いに行ってしまいました(苦笑)。


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(↑)さて、地元で買った「緑のたぬき」と通販で買った「緑のたぬき」を並べてみます。
  見かけはどちらも「緑のたぬき ミニサイズ」なんですが・・・

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(↑)側面の表示の片隅を見ると・・・
  確かに地元で買った方には「E」、通販で買った方には「W」の表示がありました。

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(↑)両者は、だしの素材・味付けが違うということですが、実際どう違うのか?
  まずは原材料などの表示からチェックしてみると、やはり
  「E」(写真左)と「W」(写真右)で一部内容が異なっていることに気付きます。
   具体的には
    @ 「魚介エキス」と「たん白加水分解物」、
      「カラメル色素」と「リン酸塩(Na)」
      の順序がそれぞれ逆になっている。
    A 「W」のみ添付調味料に「粉末こんぶ」が入っている。
   という点に注目です。

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(↑)さらに栄養成分表示の各分量にも違いが見られます。
  具体的には「1食45gあたり」それぞれ
            <E>    <W>
    エネルギー  214kcal  218kcal
    たん白質    4.8g    4.9g
    脂質      11.1g    11.2g
    炭水化物    24.0g    24.3g
    食塩相当量   2.6g    2.7g
     めん       1.0g    1.2g
     スープ      1.6g    1.5g
    ビタミンB1  0.16mg    0.15mg
    ビタミンB2  0.13mg    0.13mg
    カルシウム   82mg     86mg
    ※参考値
    調理直後に
    分別した値
     エネルギー
     めん・かやく 198kcal   201kcal
     スープ     16kcal    17kcal
      合 計   214kcal   218kcal

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(↑)アレルギー物質表示や調理方法については同じようです。


というわけで、
早速両方とも作ってみることにします。

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(↑)粉末スープのパッケージデザインも違っていました。

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(↑)それぞれ粉末スープを入れてお湯を注ぎ、待つこと3分・・・

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(↑)出来上がりました。見た目はほぼ同じですね。

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(↑)食べる前に、スープをコップに注いで色合いを比較してみます。
  写真ではちょっとわかりにくいんですが、よく見ると
  若干「E」の方が濃い色をしているのに気付きます。

となれば
あとは実際食べてみるのみ
・・・ということで、両方を一口ずつ交互に味わってみました。

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(↑)ごちそうさまでした。


さて、
その両方を実際に食べてみた感想は? と言いますと・・・

正直のところ、
それほどはっきりした大きな差は感じませんでしたね(苦笑)。


ただ、わずかながらやっぱり「E」の方が醤油の味の濃さと
魚粉とみられる粉末の香りがやや強いのを感じました。
一方の「W」の方は、醤油感はあまりないものの
そこは昆布だしの有無の違いが出ているのか?
スープを飲んだ後に舌に残る味の余韻みたいなものが
不思議と「E」より長く続くような気がしましたかね。
どちらがいいか?というのは
個人の好みによるところが大きいかと思いますけど、
私としてはどちらもありかな・・・と思えたと言いますか、
まずは「わずかではあるが確かに違いはあった」ことを
実感できたということで
なかなか面白い経験でしたよ(笑)。



関西と関東の食文化の違いというのはよく語られるところですが
「だし」は、関西は「昆布だし」、関東は「鰹だし」
醤油は、関西は「薄口醤油」、関東は「濃口醤油」が好まれると言われ、
うどんや蕎麦の汁となると
関西風は、昆布ベースの「だし」に薄口醤油、塩少々
関東風のは、鰹の削り節ベースの「だし」に濃口醤油、みりん、砂糖で作った「かえし」
で作られると一般的に言われています。
国内でも地域によってお互い妥協できない味付けがあることは
旅行などをしていて実感することは多々あるんですが、
全国的に市販されている大衆向けのカップ麺にも
そんな食文化の違いが反映しているというのはなかなか面白いものです。


カップラーメンも今や各地のご当地麺などが
いろいろ凝った形で再現され商品化されていますが
同じブランドの商品にして東西で味を微妙に変えているというのは
和風カップ麺(そば・うどん)ならではの特徴と言えるかもしれません。
日清の「どん兵衛」シリーズも東日本向けと西日本向けで基本分けているほか
東日本ではスパイス感を利かせた「こくカレー」、
西日本ではだしを利かせた「だしカレー」といった
カレーうどんなどもあるみたいですので、
こちらも機会あれば、追々食べ比べてみたいところです。
posted by 松風あおば at 01:01 | 日記