2022年08月31日

ありがとう8500系 記念きっぷ

先日、東急田園都市線の某駅にて、こんなものを買ってしまいました(↓)。

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(↑)「ありがとう8500系 記念きっぷ」

8500系というのは、1975年(昭和50年)に登場した
東急電鉄の通勤型電車で、今(2022年8月)現在最古参の現役車両です。
新玉川線(渋谷〜二子玉川園、現在は田園都市線の一部)と
営団地下鉄(現・東京メトロ)半蔵門線の相互直通乗り入れ用として
当時既に運用されていた8000系電車をベースに開発された車両で、
1991年(平成3年)までに同社最多の400両が製造され、その後は
田園都市線のみならず、東横線、大井町線でも運用されてきました。

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(↑)8500系電車
  オールステンレスの銀色の車体は一見冷たい印象も受けるかもしれませんが、
  当時の最新鋭技術をふんだんに使った電車で、走行音から車内の雰囲気まで
  他の車両には無い、何とも言えない独特の個性があり、
  乗り慣れるととても愛着がわきます。
  1976年(昭和51年)に鉄道友の会のローレル賞に輝いています。

そんな東急の一時代を築いてきたこの8500系電車なんですが、
生まれてから今までン十年(?)東急田園都市線沿線で暮らしてきた
私・松風にとっても、幼い頃から最もなじみ深かった鉄道車両と言っても
過言ではありません。
しかし、そんな8500系も登場からすでに40数年・・・
今や新しい車両(5000系や2020系)に置き換わる形で運用離脱・廃車が進み、
2022年8月現在はわずか1編成(8637F編成)を残すのみとなっていて、
その最後の1編成も来年2023年(令和5年)1月をもって引退することが
既に決まっています。

8500系がついに引退間近・・・ということで、
その惜別企画の一環として今回の「ありがとう8500系 記念きっぷ」
(web販売と駅販売で8500部限定)が発売されたというわけなんですが、
その中身はどんなものなのか? 早速見てみましょう。

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(↑)8500系の車体と同じ、銀色ベースに赤ラインの特製の専用台紙に
  その記念乗車券は収納されています。

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(↑)扉を開くと、まずは8500系のこれまでの雄姿を収めた写真が目に入ります。

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(↑)そして中ページをさらに開くと
  長津田駅、すずかけ台駅、つきみ野駅、中央林間駅
  あざみ野駅の記念入場券と来年1月31日まで有効の
  東急線ワンデーパスが入っていました。
  D型硬券の切符はやはりマニア心をくすぐりますね(笑)。
  入場券もワンデーパスももちろん普通に使うことができますが
  まぁ使うことはまず無いでしょう。

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(↑)8500系電車の概要や関連年表も掲載されています。
  そういえば1976年のローレル賞の受賞記念プレートは
  実際の車内(先頭車乗務員室ドア上)にも
  誇らしげに掲げられていましたね。
  私自身鉄ちゃんとして、そして長年にわたる田園都市線沿線住民として
  「半世紀近くにわたり本当にお疲れさまでした」と
  改めて8500系に感謝と最後のエールを送りたいところです。
  

東急田園都市線も、
今や半蔵門線のみならず、東武伊勢崎線との相互乗り入れも行っていて
神奈川県東部から埼玉県北部を結ぶ一大ルートの一角をなす路線となりました。
東急電鉄、東京メトロ、東武電鉄の新進気鋭の様々な車両が行き交う中で
かつての主力・8500系の存在は今や1編成と風前の灯火で
この先完全引退まで乗れる機会がどれだけあるかわかりませんが、
私の心の中の東急田園都市線のイメージは、これからもやはり
数十年にわたって慣れ親しんだ8500系のままかもしれません(笑)。


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ちなみに、8500系は2005年以降他社路線への譲渡もされており
既に長野県の長野電鉄、埼玉県の秩父鉄道、遠くはインドネシア・ジャカルタの鉄道で
元・東急8500系の電車が新たな活躍をしています。
特に長野電鉄の8500系(3両×6連)は、凍結防止用のドアレールヒーター、
耐雪ブレーキが装着されるなど、寒冷地用の改造が施されているものの
その姿は東急時代とほぼ変わっていないので
かつての田園都市線を偲ぶにはやはりこの長野電鉄のがお勧めです。
もっとも長野電鉄の8500系も、2028年頃までに3000系(旧・東京メトロ日比谷線車両)
などの省エネ車両に置き換えられるという噂がありますので、
こちらで8500系に乗れるのもそう長くはないかもしれません。
コロナ禍が収まったら、早めに信濃路の8500系にも
またお目にかかりに行きたいものです。
posted by 松風あおば at 23:58 | 日記