2020年02月24日

森駅駅弁 いかめし

新宿の京王百貨店で1966年(昭和41年)から毎年1月に行われている
駅弁販売イベント「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」にて
50年連続売上1位という、圧倒的人気を誇る駅弁をご存知でしょうか?

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それは北海道は渡島半島の駒ケ岳の麓、
内浦湾(噴火湾)を望む海沿いの町、茅部郡森町(↑)にある
函館本線・森駅の「いかめし」(780円)。

駅弁大会のみならず、各地の百貨店やスーパーなどで行われる
北海道物産展などでもよく販売されているので、
実際に食べたことがあるという方も多いかと思いますが、
うちの近くの大手スーパーの北海道物産展でも売っていたので
久しぶりに買ってしまいました(↓)。

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イカの胴身に、米(もち米とうるち米を混ぜたもの)を詰め込み
醤油ベースの出し汁で炊き上げた「いかめし」・・・
ボイルされ秘伝のタレに漬け込まれたイカは小ぶりながらも肉厚、
それでいてかんたんに噛み切れるほどやわらかく、
そして中のもちもちしたご飯との相性は抜群で
何度食べても「旨い」と思える駅弁です。

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人気のロングセラー商品であることも頷けますが、
そもそもこの駅弁、森駅で駅弁販売を行っていた
森駅前の「いかめし阿部商店」(昔は「阿部弁当店」)が
第二次世界大戦中の1941年(昭和16年)、
戦時体制による食糧統制で米が不足していたことから
当時地元で豊漁だったスルメイカを用い
米を節約しても満足感が得られる料理として考案したものだったそうで、
それがまたたく間に人気商品となり、
戦後は森駅の名物としてのみならず、北海道名物として
全国に知れ渡る有名駅弁となっていったんですね。
 
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今では、駅弁大会や北海道物産展での売上が9割以上を占めるそうですが、
今度はぜひ、北海道の鉄道旅行で森駅に降り立って
現地で出来立ての「いかめし」を買い、
噴火湾の海を眺めながら味わいたいものです。

(↓)いかめし阿部商店HP
  http://www.ikameshi.co.jp/

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にしても、この森駅の「いかめし」・・・
もともと米不足から豊漁のイカを使うことを思いついて出来た駅弁なのに
近年は皮肉にも、イカの方が不漁続きで高騰してしまい、
以前に比べて大分値上がっていまいました
(2017年8月に650円→780円に値上げ)。
今は、国産に比べて身が柔らかいニュージーランド産やアルゼンチン産の
スルメイカを使用しているとのことです。
posted by 松風あおば at 18:01 | 日記