コミケカタログの印刷を第1号から手がけていた老舗の同人誌印刷所として
コミケに参加しているサークルの関係者なら
その名を知らない人はまずいないかと思いますが、
その共信印刷さんがこのたび同人誌印刷からの撤退を決めたようですね。
同社の公式ページによると、
2020年9月11日18時をもって同人誌印刷の扱いを休止するとのこと(↓)。
7月には秋葉原にある店舗の閉鎖を告知していたそうなんですが、
ネット上でも今回の休止のニュースは
コミケに馴染みのあるサークルや同人作家の間で
さすがに衝撃を以って受けとめられたようです。
うち(虹の卵)は同人誌の印刷で
共信印刷さんを直接利用したことはこれまで一度もないんですが、
やはりコミケの発足時から2018年まで一貫して
コミケカタログの製作を担当していた印刷所ということで
「コミケカタログといえば共信印刷」というイメージが強かっただけに
私としても今回のニュースはかなりビックリでした。
休止の理由は(「諸般の事情」とのことですが)
新型コロナウイルス流行で5月開催予定だったコミケ98を始め
多くの同人イベントの中止や延期が相次いでいる状況で
同人誌印刷の受注が激減したためではないか?
・・・という可能性ももちろん考えられるところなんですが、
もともと規模の小さい会社で、
昨年(2019年)の夏コミからはコミケカタログの印刷も
大陽出版鰍フ担当へと移行していたことなども考えると、
あるいは他の内部事情で少し前から一定の段階を踏みつつ予定されていた
計画的な撤退なのかもしれません。
いずれにしても
長年にわたりコミケに参加してきた身としては
「一つの時代が終わった」という印象で、
共信印刷さんの同人界での長年の功績に
心より感謝の意を表したいところですが
こうなると・・・
このコロナ禍において苦境に立たされているであろう
他の同人誌印刷会社さんの近況もなにげに気になるところですね。
コロナ禍が一日も早く収束することを重ねて願うばかりです。
(↑)Dr.モローさんが描く、「共信マン」が登場する
共信印刷の広告漫画も面白くてなにげに好きでした(笑)。