2021年04月23日

盆ラマ(ミニ鉄道ジオラマレイアウト)製作(2)

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実物の150分の1スケールの鉄道模型・Nゲージのジオラマ・・・
その中でも車両を走らせることができるものは「レイアウト」とも言います。

・・・というのは、以前もここで何度か話してたかと思いますが、
先々月の2月10日の日記では
「盆栽のようなジオラマレイアウト」、略して「盆ラマ」を
ひさびさに自分で作り始めたという話をしていたかと思います。


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(↑)お寿司屋のテイクアウトのお寿司を購入して食べた後の
  空になったプラスチックの寿司桶をベースに作り始めた盆ラマ。
  TOMIXのスーパーミニカーブレール(半径103mm)を利用して
  「岬の鉄道」をイメージして作り始めた・・・というところまで
  前回はご紹介していたかと思います。


この先の進捗状況については
この日記でも逐次報告します・・・と言っておきながら
その後の多忙でなんだかんだ放置してしまっていたこの盆ラマ。
先日やっと製作を再開したところだったんですが、
その進捗状況は逐次報告するまでもなく・・・というか結局
作業再開後の数日間でほとんど一気に作り上げてしまいました(汗)。

せっかくなので、
その最後の工程だけちょっぴりレポートさせていただきますと・・・(↓)

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(↑)前回はまだ中央の特盛チャーハン山(?)しか出来てませんでしたが
  その山の上には白亜の灯台を設置し、海に落ちる滝も作ってみました。
  周囲にヤシの木を植えると、一気にトロピカルな雰囲気になります。
  
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(↑)灯台は私が製作したもの・・・ではなく(汗)、
  岐阜県にある某模型屋さんのオリジナル作品で
  以前ネット通販で購入していたものです。
  三重県は鳥羽市の伊良湖水道を望む「神島灯台」がモデルです。

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(↑)Bトレイン1両分が停車できる小さな駅(ホーム)も作ってみました。
  首都圏色(朱色)のキハ52のBトレがよく似合います。

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(↑)海を見下ろす断崖絶壁を走るキハ52
  ・・・と言いたいところなんですが、まだ海の方は完成していません。
  この時点で、海面はKATOの水表現のベース素材である
  「水底カラー」や「ディープウォーターマーキー」を使って
  水の色や質感までを表現していますが、波が全く立っておらず
  このままだとただの水たまりにしか見えません(汗)。

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(↑)そこで、最後に波の表現を加えます。
  KATOの「ウォーターエフェクト」という
  さざ波や激流、滝の表現などの水面の仕上げをする素材を使います。

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(↑)木工用ボンドのような白いクリーム状のものをヘラで塗り重ねつつ
  水面に波を作ります。乾燥すれば透明になる素材なんですが
  どんどん白くなっていく水面を見ているとなんか不安になってきます(苦笑)。
  完全に乾くまでは2日ほど要するとのことなので
  この状態で押し入れにしまって2日ほど放置してみました。

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(↑)そして2日後、恐る恐るのぞいてみると・・・
  おぉ、ちゃんと透明化して波っぽくなってるではありませんか(笑)。
  さらに波打ち際などを部分的に白く着色して
  よりリアルな海岸を表現するのもアリなんですが・・・
  今回はひとまずここで作業を終えたいと思います。




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(↑)ということで、「南国の岬の風景」の盆ラマの完成です。
  メインの灯台は出来合いのものをそのまま使ってるので
  全体的にはさほど技術も時間も要しない即席レイアウトなんですが
  私自身久しぶりのジオラマ製作はなかなか楽しかったですね。


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(↑)ちなみにこの灯台、LEDのライトとボタン電池が内蔵されていまして
  ちゃんと光るようになっています。
  部屋を暗くして灯してみると
  なかなか旅情をかきたてるいい雰囲気と言いますか、
  喜びも悲しみも幾年月と言いますか、
  「♪おいら岬の灯台守は〜・・・」とつい口ずさんでしまいます(笑)。
  

ジオラマ製作というのは、
一から十までひらすらアナログ作業の連続なんですが
今は市販のジオラマ素材自体のバリエーションが充実していて
久しぶりに自分で作ってみると、
昔に比べてはるかに作りやすくなったのを感じます。
ネット通販などを通じて道具や素材が入手しやすくなったというのもあるんですが
100円ショップで売っている工作素材なども今は便利に使えるものが結構多く
そのへんは時代の流れなんだな、とつくづく思いますね。

イベント会場などで展示されている
近年のプロジオラマ師の作品などを見てみても
そういった素材の充実ぶりもあってか
ジオラマ細部の表現が昔に比べるとかなり多様化していて
作家それぞれの個性もより引き立ちやすくなっているように思えます。
特に海辺や湖、川、滝などの「水の風景」の表現においては
素材的にも技術的にもその進歩が著しいといいますか、
今回は私自身その素材の充実ぶりと表現の可能性の奥深さを
実感させられるものがありました。

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プロのジオラマ師が作ったジオラマの水風景は
ため息が出るくらいリアルで美しいものが多く、
まさに神業レベルと言っていいものもあったりもするんですが、
ジオラマ素材の持ち味を十分に生かせるように技術を磨いていけば
私などでももっと美しい盆ラマが作れるようになるかもしれません。
ということで、
ここはさらにもう一つ作ってみたいところでもあるんですが、
盆ラマ作りを極めてばかりもいられないので(苦笑)
またそのうち暇ができたときにでも
さらに別のコンセプトの「水辺の風景」作品を作ってみたいですね。

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昨年に引き続き、
今年もコロナの緊急事態宣言下でのゴールデンウィークになりそうで
イベントにも旅行にも行けず、本当にウンザリな日々が続きますが・・・
ここしばらくは自分の作った盆ラマでもいじって
休日のひとときをを楽しもうかと思います。
posted by 松風あおば at 00:00 | 日記