2021年12月14日

2021日本シリーズ(ヤクルト×オリックス)第5戦

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今日は久しぶりにプロ野球のお話。

すでに日本シリーズが終了し半月以上経っていて
今さらながらの話ではあるんですが、
今年2021年のプロ野球は東京ヤクルトスワローズがセ・リーグ優勝、
そして日本シリーズでオリックスを4勝2敗で下し
20年ぶりの日本一に輝きましたね。

昨年セ・パ両リーグでそれぞれ最下位だった
ヤクルトスワローズとオリックスバファローズ。
この両チームがともにリーグ優勝に輝き
日本シリーズで日本一を争うことになるという展開を
一体誰が予想していただろうか?という
とんでもないシーズンだったともいえる今シーズンでしたが
実はそのヤクルトとオリックスが対戦した
2021日本シリーズの第5戦(11月25日)を
私・松風も現地(東京ドーム)で観戦しておりました。


リーグ優勝を決め、CS(クライマックスシリーズ)も危なげなく勝ち進み
日本シリーズの舞台までやってきたヤクルトとオリックス。
その第4戦までの両者の闘いぶりはというと・・・

 第1戦(京セラドーム) オリックス 4−3 ヤクルト
 第2戦(京セラドーム) オリックス 0−2 ヤクルト
 第3戦(東京ドーム)  ヤクルト 5−4 オリックス
 第4戦(東京ドーム)  ヤクルト 2−1 オリックス
 

オリックスが9回に3点差をひっくり返す逆転勝ちを収めた第1戦を皮切りに
1点を争う緊迫した接戦が続いていたんですね。
結果的にヤクルトが3勝1敗で王手をかけているものの
ここまでの試合内容はまさに互角の戦いぶりで
この第5戦でヤクルトが日本一を決めるのか?
はたまたオリックスが執念を見せて神戸での最終決戦に持ち込むのか?
正直試合前は全く予想すらつかなかったんですが
その日の第5戦は試合が始まってからも
やはり最後の最後まで勝敗の読めない凄い試合となりました。

その凄い試合とはどんな試合だったのか?
遅ればせながら今回はその試合の様子を
当日の写真を見ながら振り返ってみたいと思います。


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(↑)日本シリーズ第5戦の舞台は第3戦、第4戦と同じ「東京ドーム」。
  オリンピックやコロナ禍の影響で今年の日本シリーズは
  例年よりかなり遅い11月下旬の開催日程となってしまいました。
  ヤクルトの本拠地は神宮球場ですが
  今年は11月20日から高校野球と大学野球の秋の日本一を決める
  「明治神宮外苑創建95年記念 第52回明治神宮野球大会」が開催されていたため
  プロ野球の方が遠慮する形で球場を変えての開催になったんですね。
  ヤクルトは夏の間もオリンピック開催に伴い神宮球場を明け渡しており
  8月と9月のホームゲーム6試合を東京ドームで開催していたんですが
  まさかここで日本シリーズまで闘うことになるとは
  選手たちも少し前まで予想すらしていなかったんじゃないでしょうか。

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(↑)東京ドームといえば巨人の本拠地・・・というイメージですが
  この日ばかりはここもスワローズ一色です。
  密は避けたいコロナ禍での開催ながら
  優勝チームのファンの熱気はすさまじいものを感じます。

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(↑)コロナの感染対策もあり入場手続きもいろいろで、やっとのことで中に入ります。
  コロナによる観客数の制限もあってかスタンドは空席も目立ちますが
  私自身、ここ東京ドームでの観戦は久しぶり
  ・・・というか、野球観戦そのものがかなり久しぶりだったんですよね。
  ましてやそれが日本シリーズともなれば心躍らずにはいられません。
  
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(↑)グラウンドでは両チームの選手たちがウォーミングアップしている一方で
  つば九郎がすでに場内を沸かせていました。

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(↑)奇しくもこの日は高津監督の誕生日だったんですね。
  スワローズナインとしてはこの試合で優勝胴上げが決められれば
  なによりのバースデイプレゼントになるんですが・・・はてさて
  その試合の行方はどうなったでしょうか?

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(↑)18時になり、いよいよ試合開始です。
  ヤクルトの先発は原樹里。
  私の応援するベイスターズが苦手とする投手ですが(苦笑)、
  この日もテンポよく投げていましたね。
  1回表をあっさりと3者凡退に抑えると・・・

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(↑)オリックス先発の山ア福也も
  先頭の塩見に内野安打を許すも後続を3人で断ち切り
  1回裏もあっさりと終了します。
  この時点では両投手の調子からみて
  速いテンポで試合が展開しそうな感じだったんですが・・・

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(↑)2回裏のヤクルトの攻撃は
  先頭の5番・サンタナがフォアボールで出塁すると
  続く6番・中村悠平はレフトへのヒット。ノーアウト1塁3塁のチャンスで・・・

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(↑)7番・オスナの当たりはダブルプレー・・・しかしその間に
  3塁ランナーのサンタナが生還しヤクルトに先制点が入ります。

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(↑)貴重な先制点を奪ったヤクルトでしたが
  負ければ後がないオリックス打線も沈黙してはいられません。
  4回表、ヒットで出塁した1番・福田周平は盗塁失敗、
  2番・宗もレフトフライに倒れ、あっさり2アウトとなりますが、
  続く3番・吉田正尚がライト線を破るツーベースヒットを放ち
  さらに打席にはパ・リーグ屈指の大砲、4番・杉本が立ちはだかります。

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(↑)その杉本がセンターへのタイムリーヒット。
  吉田が生還しあっさり同点。試合を振り出しに戻します・・・が

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(↑)その裏のヤクルトの攻撃は
  こちらもセ・リーグ屈指の大砲、4番・村上から。
  その村上が放った大きな当たりは・・・

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(↑)レフトスタンドに飛び込む特大のホームラン。
  ヤクルトが再びリードを奪い、
  ヤクルトファンで埋まるスタンドに傘の花が咲きます。
  主砲の一振りで得点を奪い合う接戦の様相になってきました。

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(↑)そして6回表、オリックスの攻撃。
  この回も1番・福田、2番・宗は凡退であっさり2アウト。
  続く3番・吉田正尚の当たりもファーストゴロでチェンジ・・・かと思いきや、
  ファースト・オスナの悪送球で吉田はセーフ。
  続く4番・杉本もレフト前ヒットで続き
  2アウトながらランナー1塁2塁のチャンスとなります。

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(↑)ヤクルトはここで先発・原をあきらめ
  マウンドには2番手・田口が上がります・・・が

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(↑)続く5番・T-岡田はその田口からライト前へタイムリーヒットを放ちます。
  このへんの勝負強さはさすが優勝チームのクリーンナップ
  というところでしょうか。

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(↑)好返球もあり1塁ランナー・杉本はタッチアウト。
  しかし2対2の同点となり、またも試合は振り出しに戻りました。

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(↑)その裏のヤクルトの攻撃は2番・青木から始まる好打順でしたが、
  2番・青木と3番・山田は内野ゴロであっさり2アウト。
  しかし続く4番・村上がスリーベースヒットを放ち
  オリックス先発・山ア福也をマウンドから引きずり下ろします。

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(↑)オリックス2番手ピッチャーは吉田凌。
  スライダーのキレ味抜群の急成長中の右腕ですが
  オリックスには「吉田」が3人いるので正直時々ごっちゃになります(苦笑)。
  吉田凌は続く6番・中村悠平をライトフライに打ち取り、ピンチを凌ぎました。

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(↑)そして7回表のオリックスの攻撃。
  ヤクルトのピッチャーは田口から石山に交代しますが
  先頭打者の6番・紅林がその石山からレフト前ヒットで出塁。
  その後7番・伏見のバントで1アウト2塁のチャンスとなります。

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(↑)そして続くバッター8番・太田が
  ライト・センター間へ鮮やかなタイムリースリーベースヒット。
  オリックスがこの試合初めて勝ち越し点を奪いました。

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(↑)続くバッターはピッチャーの吉田凌に代わって、代打・モヤ。
  モヤもフルカウントまで粘った末・・・

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(↑)ライトへのタイムリーヒットを放ちます。
  この時点でオリックスのリードは2点となりました。

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(↑)続く7回裏はヤクルトのラッキーセブン。
  2点のビハインドですが、大勢のヤクルトファンの声援を受けて
  ここで一気に巻き返したいところ。
  オリックスのピッチャーは富山に代わり
  この回は1アウトから8番・西浦にヒットが出ますが・・・

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(↑)続く代打・内川はあえなくダブルプレーに倒れあっさり3アウト。
  (ベイスターズファンとしては内川の活躍は
  なんとなく見たいところだったんですけどね(苦笑))。
  ヤクルトファンで埋まるスタンドも大きなため息に包まれていました。

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(↑)逆に、8回表のオリックスの攻撃。
  ヤクルトのピッチャーは大西に代わり
  4番・杉本、5番・T-岡田をあっさり打ち取るも
  2アウトから6番・紅林にライト前ヒット、
  7番・伏見にタイムリーツーベースヒットを打たれ
  2対5と、ついに点差は3点差まで広がってしまいます。
 
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(↑)いよいよこの試合勝負あったか・・・と
  ヤクルトファンも半ばあきらめムードが漂い始めたところだったんですが
  そこで簡単にあきらめないのが今年のスワローズ。
  優勝するチームはやはり粘りが違いました。
  オリックスのピッチャーがヒギンスに代わり
  その裏のヤクルトの攻撃は1番・塩見からの好打順で始まります。

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(↑)今シーズン、オリックスの勝ちパターンを担ってきたヒギンスですが
  この日は何かを意識してしまったのか?コントロールが定まりません。
  1番・塩見、2番・青木と連続フォアボールを出してしまい
  ヤクルトは思わぬ形でノーアウト1塁2塁のチャンスを迎えます。

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(↑)そこでバッターボックスに入るは3番・山田。
  3割 30本塁打 30盗塁のトリプルスリーを
  3度も達成しているヤクルトの看板選手で
  オリンピックの侍ジャパンでの活躍も記憶に新しいところですが
  その山田がカウント3-1からレフト方向に放ったその一打は・・・

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(↑)なんと、3点差を振り出しに戻す値千金の3ランホームラン。
  山田の一振りでついに5対5の同点に追いついてしまいました。
  これぞまさに王座をかけて争う頂上決戦。
  こんな激しいつばぜり合いの闘いを間近に見られるとは
  正直思ってませんでしたよ。

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(↑)こうなると流れは一気にヤクルトの方に来そうですよね。
  この試合に勝てばヤクルトは日本一ですので
  ヤクルトファンではない私も目の前で
  高津監督の胴上げが見られるかもとつい興奮してしまいましたが・・・
  山田のホームランの後はヒギンスに代わった山岡の前に
  後続打線は沈黙。結局5対5のまま、試合は9回を迎えることとなりました。
  
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(↑)9回表のオリックスの攻撃。
  ヤクルトは同点の場面ながら守護神・マクガフを送ります。
  来日3年目の頼れる助っ人右腕で今シーズンは66試合に登板し
  31セーブ 14ホールド 防御率2.52の好成績で
  チームのリーグ優勝に貢献しました・・・が
  この日本シリーズの第1戦ではヤクルト1点リードの9回に登板し
  3点を奪われて痛いサヨナラ負けを食らっています。
  なんとなく嫌な予感も無くも無かったんですが・・・(汗)

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(↑)オリックスのこの回の先頭打者(ピッチャー山岡に代わって代打出場の)
  ジョーンズにいきなり打球をレフトスタンドへ叩き込まれてしまいました(汗)。
  山田の3ランで最高潮に盛り上がっていたヤクルトファンも
  直後のこれにはガッカリ・・・
  1点差を争うシーソーゲームが続くこのシリーズですので
  9回のこの1点は重くのしかかります。
  それでも最後までわからないのが野球ですので
  スワローズナインもまだまだ希望は捨てられません。
  マクガフが後続の3人を凡退に仕留めたところで
  9回裏の攻撃に望みをつなぎます。
  
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(↑)そして9回裏のヤクルトの攻撃。
  負ければ後が無いオリックスベンチも当然ながらこのリードを死守すべく
  守護神・平野佳寿をマウンドに送ります。

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(↑)・・・が、平野も立ち上がりコントロールが定まらず
  この回の先頭打者、8番・西浦をフォアボールで歩かせてしまいます。
  ヤクルトにとっては同点のランナー。
  最後の希望に賭けたいところでしたが・・・

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(↑)その後は代打・川端がライトフライ、
  1番・塩見が見逃し三振とあっさり2アウト。
  最後は2番・青木に1発逆転サヨナラを期待しつつも
  青木もセカンドゴロに倒れゲームセット。
  結局この第5戦は、ヤクルト 5−6 オリックス で
  オリックスの勝利で終わりました。

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(↑)この日のヒーローは9回に決勝の殊勲打を放ったジョーンズ。
  中嶋監督のコメントはとても淡々としていましたが、
  ここ3試合接戦に持ち込みながらも勝てない試合が続いていただけに、
  この日の勝利はホっとするものがあったに違いありません。


日本シリーズは、この後は神戸(ほっと神戸)に場所を変えて
第6戦へと進みましたが、その第6戦は
オリックス 1−2 ヤクルト でヤクルトが勝利。
結局最後の試合も1点差ゲームとなり
それを制したヤクルトが日本シリーズ4勝2敗で
20年ぶりの日本一に輝きました。


今回観戦した東京ドームでの第5戦では
高津監督の胴上げこそ見ることはできませんでしたが
この1点を争う熾烈なシーソーゲームは
まさに頂上決戦にふさわしい1戦だったというべきでしょうか。
とりわけ久しぶりに野球場に観戦に来た私としては
実に感慨深いといいますか、記憶に残る一戦となったこと間違いありません。



コロナ禍で開催そのものや観客数が制限されるなど
いろいろ苦境に立たされていたプロ野球界・・・
プロ野球ファンとしてもなかなか思うように観戦や応援が出来ず
もどかしい期間が続きましたが
やっぱり野球場での観戦はいろいろ元気をもらえますね。
コロナが治まってきたところで
来年は(今年は最下位に沈んだ)わが横浜DeNAベイスターズにも奮起してもらって
また活気に満ちた見ごたえのあるシーズンを迎えてほしいものです。


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(↑)コロナの新規感染者数こそ大分減ってきてはいるものの
  野球場での感染対策は今なお徹底されています。
  帰りの混雑で密が発生しないよう、入場時だけでなく退場時も規制があり
  スタンドを離れるまでしばらく待ち時間を要しました。
  球場スタッフのみなさんも本当にお疲れさまです
posted by 松風あおば at 23:58 | 日記