暑い・・・本当に暑い日が続いています(汗)。
夏のこの酷暑だけはもはやどうにもならなくなりつつありますね。
そんな中でカムチャッカ沖の大地震による津波が
日本各地の海岸にまで押し寄せる事態まで発生していましたが
とある漫画家さんの日本がひっくり返るような2025年7月の大災難の予言は
どうやらひとまずハズれてくれたようで
今はちょっとだけホッとしている私・松風です(苦笑)。
さてこの日記、すっかり「月記」と化してしまっていて
大分更新をサボっている印象が強いかと思いますが(汗)
一方でここで書きたいと思うネタは私の中で結構たまってまして
久しぶりに書こうとすると何を書こう(描こう)か
私自身迷ってしまっていたりする有り様だったりします。
なので、時間的に少し前の話もちょくちょく出てくるかと思いますが、
何卒ご了承ください。
というわけで、今回は5月の関西コミティア参加時の
関西旅行にて撮った写真などをネタに少しお話ししたいと思います。
みなさんは、駅のホームに大木が生えている風景を見たことが
ありますでしょうか?
いや、乗降者の少ない地方のローカル線の無人駅とか
駅ホームとその外側の区画もはっきりしていないような駅などには
その縁辺に大きな木が生い茂っていたりする風景も
普通に多く見られるんですけど・・・(↓)
(↑)左は小湊鉄道の上総久保駅、右は同じく上総大久保駅です。
ここでは頻繁に通勤電車が行き交う大都会近郊にある
「ホームに大木のある駅」2つをご紹介したいと思います。
(1) 服部天神駅(阪急電鉄)
一つ目は、大阪府豊中市にある阪急電鉄宝塚線の服部天神駅。
大阪梅田から普通電車で5駅目のこの駅は、駅名からわかるように
服部天神宮という神社の最寄り駅なんですが、この駅は
阪急電鉄の前身の箕面有馬電気軌道が、その神社の境内だった土地に
1910年(明治43年)の営業開始時に開業させた駅
(当初は「服部駅」、2013年以降「服部天神駅」に改称)でした。
その駅となる場所に、神社のご神木だったクスノキ(楠)があったそうで、
当初は伐採される予定だったものの、地元住民の強い要望により
鉄道開通後もそのまま駅構内に残され、今も大阪梅田方面ホーム上に
ホームの屋根を突き抜ける形で大切に保存されているんですね。
(↑)上り(大阪梅田方面)ホーム上に堂々と聳え立つクスノキ。
クスノキは箕面有馬電気軌道が開業した1910年(明治43年)以降も現在に至るまで
枯れることなく成長し続け、推定樹齢は優に300年を超えるとのこと。
(↑)間近で見ると、その存在感に圧倒されるものがあります。
苔むしたクスノキの幹にはしめ縄がかけられ、神棚も設置されていました。
百年にわたり行き交う電車や乗客たちを見守り続けてきたご神木は
眺めているとなんとも不思議な力を宿しているような気がしてきます。
服部天神宮の夏天神祭の宵宮(よいみや)である毎年8月24日には
このご神木を祓い清め、電車の安全運行を祈願する安全祈願祭が
このホーム上で執り行われているそうです(↓)。
https://cdn.hankyu-app.com/content/article/2023/article_10.html
(↑)服部天神宮は「豊中えびす神社」とも呼ばれていますが、
この駅のすぐそばにあります。
脚気を患った菅原道真公が任地に赴く途中ここで祈念したところ
たちまちに健康を取り戻したという故事にちなんで
「足の神様」としても知られており、今も足の病気の平癒を願う人や
サッカーやマラソンなど主に足を使うスポーツの関係者から
厚く信仰されているんだとか。
(2) 萱島駅(京阪電鉄)
二つ目は、大阪府寝屋川市にある京阪電鉄の萱島(かやしま)駅。
京都と大阪を結ぶ京阪本線上にあり、1日の乗降人員が20,000人を超える主要駅で、
同線の寝屋川車庫に近いこともあり、大阪(淀屋橋)方面からの折り返し列車が
多数設定されている駅でもあります。
この駅は、島式2面4線の高架駅なんですが、
その3・4番線(大阪方面)ホームにはなんと樹齢700年のクスノキの巨木が
ホームの地盤とその屋根を突き抜けて聳え立っているんですね。
先述した服部天神駅の方は地上駅でしたが、こちらは高架駅ということで
巨木が高架ホームを貫いて鎮座している姿には
より一層不思議な雰囲気が漂っています。
(↑)1・2番線(京都方面)ホームから見た3・4番線ホームのクスノキ。
確かに地上から生えている大木が高架ホームとその屋根を
突き抜けているのがわかります。電車を待っている人たちは
地元の方々がほとんどだと思いますが、もはや日常の風景なのか、
特に気にも留めずスマホを眺めています。
(↑)3・4番線ホーム上で間近にクスノキを見上げると
その力強さに思わず息を飲みます。改札階とを結ぶエスカレーターも
この木を避けるように設置されていて、特別な存在として扱われているのが
わかりますが、なぜこのような状況が生まれたのでしょうか?
(↑)説明書きによれば、
「萱島の大クスノキ」として親しまれているこの巨木は
高さが約20m、幹回りは約7mもあり、樹齢は700年とのこと。
1972年(昭和47年)に、京阪本線の輸送力増強のため
土居駅から寝屋川信号所までの高架複々線化工事が開始され、
この萱島駅も拡幅高架化工事を実施することになったところ、
その拡幅予定地に萱島神社のご神木だったこのクスノキがあったんですね。
当初は伐採される予定だったものの、地元住民からの強い要望により
クスノキを残す形で新しい萱島駅を完成させ、前述の服部天神駅と同様に
巨木と共存する駅となったそうです。
(↑)少し窮屈そうですが、700年の風雪に耐えてきたその幹や枝ぶりには
とても大きな生命力が宿っているのを感じます。
プラットホームに緑を残したことが評され、
駅は1983年(昭和58年)に大阪都市景観建築賞奨励賞を受賞し、
またクスノキ自体もその後「大阪みどりの百選」に選ばれています。
(↑)駅の外側からクスノキを見るため、萱島駅の改札を出て
駅の高架下、クスノキの根元にある萱島神社に来てみました。
萱島神社はもともと菅原道真公、豊受大神及び萱島開拓の祖神を祀る
神社だったそうですが、明治時代末期に一旦廃社となり
ご神木であるクスノキだけがその後も残っていたんですね。
今の萱島神社は、1980年(昭和55年)に京阪電鉄が社殿を
造営・寄進して再興したものだそうです。
(↑)拝殿の先に本殿はなく、そこにはご神木のクスノキが静かに鎮座しています。
しめ縄が取り付けられ、神聖な存在として大切にされているのがわかりますが
プラットホームを突き抜け、天に向かって聳えるその巨木の幹を
下から見上げてみると、改めてその生命力と神秘性に圧倒されます。
毎月1日にはそんなクスノキにあやかった「繁栄の砂」なるものも
1袋300円で提供されているんだとか。
(↑)駅から少し離れたところから、萱島駅とクスノキを見てみます。
その佇まいには、ラピュタやトトロの森を彷彿させるものがありました。
宮崎駿監督にもぜひ見てもらいたい風景ですね(笑)。
服部天神駅も萱島駅も、鉄道開業以前から存在し地元民から親しまれてきた
神社のご神木(クスノキ)を保存し、鉄道駅との共存を図った結果
今の姿となったものだったようです。
古の先祖の時代から愛されてきたご神木を守ろうとする地元住民と
その願いに応えた鉄道会社の粋な計らいは、なんとも心温まる話でもありますが、
こうして時代を越えて守られたご神木は、今も地元民や鉄道の利用者たちの安全を
毎日静かに見守っているんですね。