
7月に入りました。
早いもので2020年も後半に突入しましたが、
今年の前半は言うまでも無く、
生活のすべてが新型コロナウイルスに振り回された半年でしたね(汗)。
同人誌の世界もその影響は深刻で
すでにコミックマーケットを始め多くのイベントが中止となり
この先のイベント開催も不透明な状況が続いていますが、
うち(虹の卵)がいつもお世話になっている2大同人イベントである
コミックマーケットとコミティアについて
昨日(6月30日)連絡事項がありましたので
その内容についてここでも少し触れておきたいと思います。
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コミックマーケット>
Circle.msより
「コミックマーケット98中止に伴うサークル参加費の繰越・返金・寄附の対応」において
「C99またはC100の参加費への繰越クーポン」を選択した
オンライン申込のサークル(Circle.msアカウント)向けに
「繰越クーポン」の発行がありました。
この「繰越クーポン」については不明な点も多かったんですが
今回はそれについての具体的な【注意事項】も発表されています(↓)。
【
注意事項(抜粋)】
・東京オリンピック・パラリンピック開催延期による利用制約の影響で、
C99またはC100の開催規模(開催日数・開催ホール等)がC98と同等ではない可能性があります。
・前項ゆえ、繰越クーポンを利用された場合でも、C99またはC100の当選をお約束できません。
・C99、C100が通常通り開催され、『繰越クーポン』を利用してサークル申込を行った結果
抽選洩れとなった場合の返金額については、従来通りサークル参加費全額を予定しています。
・万一再度中止となった場合、抽選洩れサークルの返金額についても、
当選サークルと同様に減額返金される場合があります。
・C99またはC100いずれの回においても『繰越クーポン』を使用されなかった場合、
コミックマーケット準備会より返金させていただきます。その際の返金額は
今回の返金対応と同様に¥5000-とさせていただきます。繰越クーポンがC99・C100の当選を約束するものではない、
というのは予想通りだったんですが、使用されなかった場合は
今回の返金対応と同様に5,000円返金してもらえるとのことで、
これならサークルとしてはかなり安心できますね。
ただ、
クーポン利用時に抽選洩れとなった場合の返金額(「従来通りサークル参加費全額」)
というのがクーポン金額(6,000円分全額)を含むものなのか?
クーポン利用時に中止となった場合のそのクーポンの取り扱いがどうなるのか?
等々
正直まだ不明瞭な点がいくつか残っているような気もします。
準備会としてもルールの詳細を決めかねている部分もあるかと思いますので
そのへんは今後の情報を待ちたいと思いますが
次回の冬コミ(C99)開催についてもそろそろ何らかの発表がほしいところです。
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コミティア>
9月21日(月・祝)開催の「COMITIA133」のサークル募集を7月1日より開始するにあたり、
現時点での基本的な開催方針(「COMITIA133のサークル募集を開始するにあたって」)
が発表されました。
https://www.comitia.co.jp/html/133entry.html緊急事態宣言が解除され、5月25日に発表された
政府の「イベント開催制限の段階的緩和の目安」により、
8月1日以降は十分な対策をとった上であれば大規模イベントの開催も可能となるため
9月21日(月・祝)の「COMITIA133」も予定通り開催すべく
サークルの募集が開始(当初6月15日開始の予定が7月1日開始に変更)されたんですね。
しかし、今なおコロナウイルスの感染状況は予断を許さず
感染再拡大の「第2波」の懸念もある中、状況によっては今回も
前回の「COMITIA132extra」と同様、中止にせざるを得ない可能性もあり、
開催する場合も感染防止のための細心の注意を払わねばならず、
その注意事項もいつものコミティアのものとはかなり違ったものになっていました。
その一部を抜粋しますと・・・(↓)。
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全参加者に向けた基本対策>
以下の症状がある方の来場をご遠慮ください。
・風邪症状(発熱、咳、くしゃみ、喉の痛みなど)
・37.5度以上の発熱がある方、および発熱が数日間続いている方
・だるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方
※入場時にサーモグラフィーによる発熱者スクリーニングを実施します。
会場には出入り口に消毒用アルコールを設置します。
こまめな手指消毒・手洗いを推奨します。手でご自身の顔(目、鼻、口など)を触る際には
特にお気をつけください。
会場内ではマスクの着用をお願いします。マスクをお持ちでない方は入場できません
(マスク/マウスガードは不問)。
「咳エチケット」にご協力ください。
高齢の方や基礎疾患をお持ちの方で、感染リスクが高いと判断された場合は、来場をご遠慮ください。
会場内ではシャッター等を出来るだけ開放し、可能な限りの換気を努めます。 <
サークルスペースの人口密度を減らす対策>
過去、青海展示棟A・Bホールでは最大4869サークルを配置した実績がありますが、
今回の募集規模は3000サークルとしました。
1スペース内のイスは1脚のみとし、追加イスは受付ません。
サークル通行証をこれまでの3枚から2枚に減らします。
スペース内では必要最小限の人数での対応をお願いします。
サークルスペースのバックヤードを通常よりも広くします。
以上により、サークルスペース内の人口密度を通常の50%以下にする方針です。
また、サークルスペースからの呼び込みは避け、アピールはポスターやディスプレイでの
工夫をご検討ください。
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一般参加者の入場制限>
会場のガイドラインで定める人数制限に従い、会場内の人数が規定数以上にならないように
入場制限を行います。
会場内の通路を通常よりも広げ、場内の人口密度の緩和を行います。 <
企画・出展の制限>
対面で長時間の会話が必須になる出張編集部持込受付は行いません。
事後に予定していた見本誌読書会は今回はお休みします。
当日設置する見本誌コーナーは出入り口での手指消毒を必須にするなど、
対策を行った上で実施する予定ですが、状況を見て慎重に判断します。
COMITIA133よりサークルスペースへのチラシ配布は出来なくなります。
チラシ置き場の用意もありません。 <
参加者の連絡先の把握について>
厚労省のイベント開催ガイドラインにより、参加者の連絡先の把握が求められています。
こちらは具体的な内容と方法を検討中ですので、いましばらくお待ちください。他にも、中止・延期になる場合の基準やその対応などについても書かれています。
参加者としてはかなり特殊な注意事項の多いコミティアになってしまうので
正直いろいろ困惑してしまうところですが、
主催側(コミティア実行委員会)もいろいろ苦しい立場に置かれている様子が伺われので
なんとも頭が下がる思いですね。
さらに、続けて
今後のコミティア継続に向けての取り組みとしてこんなこと(↓)も呼びかけています。
<
コミティア継続に向けた対策、支援募集について>
コミティアの運営は営利を目的としないボランティア組織により行われますが、
それでも「COMITIA132extra」の開催中止による経営面のダメージは深刻です。
持続化給付金などの行政からの支援に頼りつつ、金融機関からの借入れも行い、
何とかこの状況を耐えています。もし2020年内のコミティアが全て中止になった場合、
今後の開催を継続することは難しくなります。
そこでコミティアの開催以外からの収益を確保する必要があると判断し、
クラウドファンディングの実施を検討しています。
これは「COMITIA133」の開催可否に関わらず実施する予定です。
現在はサービスの選定やリターンの内容を検討しているところです。
詳細が決まりましたら改めて告知いたします。
経営面(資金繰り)もかなり苦しいみたいですね。
持続化給付金などの給付も受けているようですが
もし年内のコミティアが全て中止になってしまった場合、
イベントそのものの存続も難しくなってしまうとのことで
クラウドファンディングの実施までが検討されているようです。
長年にわたり同人誌作品の発表の場、多くのみなさんとの楽しい交流の場を
提供してもらってきたうち(虹の卵)としても
具体的な話が出ればそのへんは積極的に協力したいところですが
同人イベントとしては伝統もあり
そこそこの規模で安定していると思っていたコミティアも
こちらが想像していたよりかなり厳しい現実に晒されているようで
改めていろいろ考えさせられるものがありますね。
このコロナ禍で
イベント主催者や印刷会社など同人界を支えてくれている
多くの業種が苦境に立たされている現状はメディアでも報じられていますが、
このコロナ不況が長引くことで
廃業や活動停止を余儀なくされてしまうケースが増えることは
その恩恵を受けている立場としても危機感を感じざるを得ません。
一日も早いコロナ終息を重ねて願うばかりですが
今日も東京の感染者は緊急事態宣言解除後最多の67人とか・・・(汗)、
またアマビエとかにすがりたい心境ですね(苦笑)。
posted by 松風あおば at 21:51
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日記